【2026最新】キヤノン プリンター主要8モデル比較|PIXUS/GIGA TANK選び方

※当記事には広告が含まれています

キヤノンのプリンター売り場を見て回ると、PIXUSのXKシリーズ・TSシリーズ・GIGA TANKのG3390と、名前も型番も違うモデルが8機種横並びに置かれています。実売価格は8千円台から5万円台まで幅があり、「同じキヤノンなのに、なぜここまで違うのか」が店頭のスペック表からは読み取りにくいのが正直なところです。

結論から言うと、この8機種は「予算」と「主な用途」の2軸でくっきり分かれます。やっかいなのは、本体が高いモデルほど1枚あたりの印刷コストが安いという逆転が起きていることです。本体価格だけを見て選ぶと、数年使ったときの総額でかえって損をします。逆に言えば、月に何枚刷るかさえ決まれば候補は2〜3機種まで一気に絞れます。

この記事で扱うのは、キヤノンのA4複合機のうち家庭で買われることが多い主要8機種(PIXUS 7機種+GIGA TANK 1機種)です。実売8千円台から5万円台までの各価格帯から、在庫が安定していて用途の代表になるモデルを選びました。ポジショニングマップ・比較表・タイプ別おすすめ4選という3ステップで、自分の使い方に合う1台を見つけられるように解説していきます。

Bell

Bell

キヤノンのプリンター売り場、型番が多すぎて選べないんだよね。この前も、家族に「安いのでいいから買ってきて」って言われたんだけど、8千円のTS3730と3万円台のXK140、何がそんなに違うの?

Kura

Kura

その質問、実は「本体を安く買うか、印刷を安く続けるか」の選択なんだ。TS3730は本体は激安だけど、A4カラー1枚が約18.5円。XK140は本体3万円台だけど、1枚約4.1円まで下がる。50枚以上/月刷る家なら、3年ほどでXK140の方が総額が安くなる計算だよ。

Bell

Bell

なるほど、本体だけで決めちゃダメなんだね。じゃあ月に何枚刷るかで最適解が変わるってこと?

Kura

Kura

そう。「印刷頻度」と「写真をどれくらい刷るか」の2つを言ってくれれば、8機種のどれかは絞り込めるよ。この記事では予算帯別に整理してあるから、自分の使い方が近いところから読んでもらえれば大丈夫。

📖 この記事でわかること

  • キヤノン プリンター主要8モデル(XK510・XK140・TS8930・TS7630・TS5630・TS5530・TS3730・G3390)の違い
  • 予算帯(8千円台〜5万円台)別のおすすめ機種と選び方
  • XKシリーズ・TSシリーズ・GIGA TANKシリーズそれぞれの位置づけと得意用途
  • タイプ別おすすめ4選(バランス・低コスト・写真・年賀状シーズン向け)
  • 型番の読み方と、型落ちモデルを賢く狙うポイント
目次

【結論】迷ったらコレ!タイプ別おすすめ4選

先に今回の主要8モデルの中から、使い方別におすすめの4機種をまとめておきます。用途と予算が近いところから読み始めれば、詳細解説へ進む前に候補が絞れます。

こんな方に おすすめ機種 実勢価格帯 購入リンク
バランス重視・迷ったらこれ PIXUS XK140
🏆 PIXUS XK140
約3万円台半ば 🛒 楽天
📦 Amazon
🅨 Yahoo
とにかく印刷コストを抑えたい G3390
💰 G3390
約2万円台半ば 🛒 楽天
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写真の画質を妥協したくない PIXUS XK510
📸 PIXUS XK510
約5万円台 🛒 楽天
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年賀状シーズンだけ・1万円以内 PIXUS TS3730
🎯 PIXUS TS3730
約8千円台 🛒 楽天
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※価格は変動します。リンク先で最新価格をご確認ください。

キヤノン プリンターの特徴と選び方のポイント

キヤノンPIXUS・GIGA TANKシリーズの位置づけ

キヤノンの家庭用インクジェット複合機は、大きく「PIXUS(ピクサス)」と「GIGA TANK(ギガタンク)」の2ブランドに分かれています。PIXUSは従来型の交換式インクカートリッジ、GIGA TANKはボトル注入式の大容量タンクを採用しており、これは印刷コストの考え方が根本的に違うことを意味します。

PIXUS内にはさらに3つのシリーズがあります。XKシリーズはフラッグシップで、6色または5色のハイブリッドインクを採用し、写真画質と低ランニングコストを両立させる上位モデルです。TSシリーズは家庭用のスタンダードで、8000番台(TS8930等)は写真上位機、7000番台(TS7630)は中位、6000番台(TS6730等)はスタンダード、5000番台(TS5630/TS5530)と3000番台(TS3730)はエントリーへと段階的にグレードが下がります。GIGA TANKのG3390は完全に別ジャンルで、ボトルインク方式でカラー1枚約1.0円という別次元の低コストを実現します。こちらも顔料ブラック+染料3色の4色ハイブリッド構成なので写真は刷れますが、染料4色・5色を積む写真上位機と比べると、L判写真の粒状感や階調では一歩譲ります。

ブランド全体の実績としては、キヤノンがBCN AWARD 2026のインクジェットプリンタ部門で年間販売数量No.1を受賞しています(集計期間2025年1〜12月)。

選ぶときの3つのチェックポイント

キヤノンのプリンター選びで見るべき軸は、次の3つに集約されます。

  1. 月間の印刷枚数(本体価格 vs ランニングコスト)
    年数回しか使わないなら本体激安のTS3730、月10〜30枚ならTS5530/TS7630、月50枚以上ならXK140、月100枚超の大量印刷ならG3390という目安になります。TS3730とXK140は、月50枚なら3年ほどで総額が逆転します。
  2. 写真プリントの頻度と重視度
    写真をL判で年10枚以下しか印刷しないなら4色機(TS5530・TS3730)で十分。フォトブックを作る・七五三/入学式の記念写真を大きく印刷するなら6色ハイブリッドのTS8930、より高画質のプレミアム6色ならXK510です。
  3. 操作性(液晶サイズ・自動両面・給紙容量)
    スマホからよく印刷する家庭は4.3型タッチパネルのXKシリーズ・TS8930が便利。カセットからのA4普通紙ロード・自動両面印刷が必要ならTSの5000番台以上、後トレイ手差しでよければTS3730でも問題ありません(G3390は自動両面に対応しますが給紙は後トレイのみです)。

ラインナップ体系の読み方と型落ちを狙うポイント

キヤノンのPIXUSは、型番の数字におおよそのグレードと世代が織り込まれています。例えば「TS8930」なら、頭のTSがシリーズ名、8000番台が写真上位グレードで、百の位の「9」が世代の目安です。同じ8000番台の前モデルはTS8830で、百の位が1つ下がるごとに1世代前という並びになります。ただしこの読み方は万能ではありません。2025年10月に同時発売されたTS5630とTS5530は、百の位が違っても同じ世代で、差はADFの有無というグレード差です。XKシリーズは読み方が逆で、百の位の「5」と「1」がプレミアムと標準というグレードを、下2桁が世代を表します(XK140の前モデルはXK130)。XK510とXK140は同日発売の別グレードです。数字の大小だけで新旧を判断せず、発売年はキヤノン公式の製品ページで型番を引いて確かめるのが確実です。

型落ちを賢く狙うなら、新モデルが出た直後がねらい目です。キヤノンの新モデル発表は夏から秋にかけて(2024年モデルは8月発表、2025年モデルは10月発売)で、その後は前世代の在庫整理が進み、実売価格が下がりやすくなります。ただし値下がり幅も在庫の残り方もモデルごとに違うので、狙っている型番の実売価格を数週間おきに見ておくのが確実です。

また、中古ではなく新品在庫のある楽天/Amazonから購入するのが鉄則です。プリンターは印字ヘッドの目詰まりや廃インク吸収体の寿命など、使用期間に応じて劣化する部品を持つため、中古品でお得に見えても保証が切れているとメンテナンス費用がかかることがあります。新モデルの新機能(例:XK510に新搭載された6色目のフォトブルー)が自分の使い方に必要かを冷静に判断できれば、型落ちは有力な選択肢になります。逆にSDカードダイレクトのように、先代のTS8830にもある機能なら世代差は効いてきません。

8モデル比較一覧表

掲載する8機種を、価格とA4カラー1枚あたりの印刷コストで2軸マッピングした散布図です。左下(安い×低コスト)ほど日常運用のトータルコストが下がるゾーンで、右上(高い×高コスト)ほど写真や特殊機能に対価が乗るゾーンです。

キヤノン プリンター8機種のポジショニングマップ(価格×A4カラー1枚コスト)
キヤノン プリンター主要8機種:価格 × A4カラー1枚コスト
図中の順位は本記事のおすすめ度(用途適合×価格対効果)による相対評価で、他記事のスコアと絶対比較するものではありません。

散布図で見ると、G3390は「価格帯はミドルなのに印刷コストが群を抜いて低い」異例のポジションにあり、XK140とXK510は「本体は3〜5万円帯だが印刷コストが下位機よりむしろ安い」上位の逆転コースを描いています。一方、TS5630・TS5530は「本体1〜2万円台なのに印刷コストは20円台」で、月間印刷枚数が少ない家庭ならこの帯が最適解になります。

下の一覧表は、予算帯ごとに8モデルの主要スペックと購入リンクを並べたものです。横スクロールでスマホでも全項目が確認できます。

モデル 価格帯 主要スペック 主な特徴 購入リンク
💎 プレミアム(5万円以上)
PIXUS XK510PIXUS XK510
XK
約5万円台 インク: 6色ハイブリッドA4カラー: 約4.2円液晶: 4.3型タッチ自動両面: あり フラッグシップ。6色ハイブリッドで写真プリント最上位 🛒 楽天📦 Amazon🛍️ Yahoo!
🏆 ハイエンド(3万〜4万円台)
PIXUS XK140PIXUS XK140
XK
約3万円台 インク: 5色ハイブリッドA4カラー: 約4.1円液晶: 4.3型タッチ自動両面: あり A4カラー約4.1円の低コスト。写真も文書も万能 🛒 楽天📦 Amazon🛍️ Yahoo!
PIXUS TS8930PIXUS TS8930
TS
約3万円台 インク: 6色ハイブリッドA4カラー: 約12.7円液晶: 4.3型タッチ自動両面: あり 6色ハイブリッドの写真上位機。デザイン重視 🛒 楽天📦 Amazon🛍️ Yahoo!
🏠 ミドル(2万円台)
G3390G3390
G
約2万円台 インク: 4色ハイブリッド(特大容量)A4カラー: 約1.0円液晶: 2.7型TFTタッチ自動両面: あり GIGA TANK搭載でカラー約1円/枚の大容量印刷向け 🛒 楽天📦 Amazon🛍️ Yahoo!
PIXUS TS7630PIXUS TS7630
TS
約2万円台 インク: 5色ハイブリッドA4カラー: 約12.4円液晶: 2.7型タッチ自動両面: あり 基本機能に絞ったコスパ中位機 🛒 楽天📦 Amazon🛍️ Yahoo!
💰 エントリー(〜1万円台)
PIXUS TS5630PIXUS TS5630
TS
約1万6千円台 インク: 4色ハイブリッドA4カラー: 約21.2円液晶: 1.42型有機EL(モノクロ)自動両面: あり ADF搭載で書類スキャン効率アップ 🛒 楽天📦 Amazon
PIXUS TS5530PIXUS TS5530
TS
約1万円台 インク: 4色ハイブリッドA4カラー: 約21.2円液晶: 1.42型有機EL(モノクロ)自動両面: あり 実売1万円台の自動両面エントリー機 🛒 楽天📦 Amazon🛍️ Yahoo!
PIXUS TS3730PIXUS TS3730
TS
約8千円台 インク: 4色A4カラー: 約18.5円液晶: 1.5型セグメント(モノクロ)自動両面: 非対応 年賀状シーズン向け・実売8千円台 🛒 楽天📦 Amazon🛍️ Yahoo!

※ A4カラーの印刷コストはJEITAガイドラインに基づくキヤノン公称値(税込・普通紙・標準モード)です。TSシリーズの5機種(TS8930・TS7630・TS5630・TS5530・TS3730)は大容量インク使用時の値で、標準容量のインクを使うと割高になります(TS3730は標準容量で約25.7円)。

この表を眺めるだけでも、モデル選びの絞り込みができるはずです。ここから先は予算帯別に、各機種の使い勝手・向き不向き・関連する比較記事を1つずつ解説していきます。

【予算・目的別】各モデルの詳細解説

💎 プレミアム帯(5万円以上):写真画質最優先の1台

※ 各モデルの💬は、楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を編集部が読み込み、共通する傾向をまとめたものです。レビュー原文の転載・個別の再構成は行っていません。

5万円台のプレミアム帯には、キヤノン家庭用プリンターのフラッグシップであるPIXUS XK510が1機種だけ属します。写真プリントの画質・仕上がり速度・操作性のすべてを妥協なく詰め込んだモデルで、家庭で結婚式のアルバム・七五三の記念写真・ポストカード制作をする方には第一候補になります。

PIXUS XK510

PIXUS XK510(2025年10月発売・実売5万円台)

プレミアム6色ハイブリッドインク(C・M・Y・フォトブルー・染料BK+顔料BK)を積む高画質モデル。6色目のフォトブルーが青みの階調を専用に担います。L判フチなし写真が約10秒で刷り上がり、A4カラーコストも約4.2円と6色機として異例に安いのが特徴です。4.3型タッチパネル・自動両面・後トレイ+カセットの2way給紙・SDカードダイレクトなど、家庭用に必要な機能をほぼ全部入りで搭載します。ダークシルバーメタリックの落ち着いた本体色は、書斎やリビングに置いても浮きません。

💬 評価が集まるのは写真の粒状感の少なさです。タッチパネルの分かりやすさもよく挙がります。一方、年に数回しか写真を刷らない家庭からは「フォトブルーぶんの価格が重い」という声が出ています。

👉 家族写真をL判・2L判で頻繁に印刷する方、写真プリント派で「最上位が欲しい」方の第一候補

XK510を選ぶ理由・避ける理由:写真プリント頻度が「月10枚以上」または「フォトブック制作用」ならフォトブルー搭載の恩恵が実感できる帯です。逆に写真を年数回しか刷らない場合は、A4カラーコストがほぼ同じ(XK510 約4.2円 / XK140 約4.1円)の下位XK140で十分です。文書のコストはXK510の方がわずかに高いため、実売価格差の約1万6千円を印刷コストで取り返すことはできません。写真と文書のバランスで迷う方は次項のハイエンド帯を先に検討するのがおすすめです。

🏆 ハイエンド帯(3万〜4万円台):バランス最強のXK140とTS8930

3〜4万円台のハイエンド帯には、キヤノン家庭用プリンターで実質的に最も「万能」な2機種、PIXUS XK140とPIXUS TS8930が並びます。この帯の2機種は、写真画質・ランニングコスト・機能性のトータルバランスで、多くの家庭にとって長期使用に耐える選択肢になります。

PIXUS XK140

PIXUS XK140(2025年10月発売・実売3万円台半ば)

5色ハイブリッドインク(染料4色+顔料BK)で、A4カラー文書コスト約4.1円という業界最安クラスを実現した「印刷し続ける家庭」向けのモデルです。L判写真も約10.0円と染料機の中では抑えめ、写真も文書も高いレベルで両立します。4.3型タッチパネル・自動両面・2way給紙・CDプリント対応と、上位XK510とほぼ同等の機能を1万円以上安く手に入るのが最大の魅力です。

💬 評価が集中しているのはA4カラー約4.1円という一点です。写真の出来を絶賛する声は6色機ほど多くありません。Wi-Fi接続が不安定になるという不満も見かけます。

👉 月50〜200枚の家庭用文書+年数回の写真プリントという典型的な家庭に一番おすすめの1台

PIXUS TS8930

PIXUS TS8930(2025年10月発売・実売3万円台前半)

XK510と同じ6色構成のハイブリッドインクを搭載しつつ、XKシリーズよりデザイン性と操作性に振ったTSシリーズの上位モデルです。6色機ならではの階調を持ちながら、実売3万円台前半という手が届きやすい価格帯を実現しています。4.3型タッチパネル・自動両面・SDカードダイレクト・CDプリント対応で機能は上位機と同等。ただしA4カラーコストが約12.7円と染料機として高めなので、大量の文書印刷用途には向きません。

💬 写真プリントの発色と操作パネルの見やすさは好評です。引っかかるのはA4カラー約12.7円というランニングコストで、文書を多く刷る人ほど重く感じるようです。

👉 写真プリント重視・でもXK510は予算オーバーという方の折り合いポイント

XK140とTS8930、どちらが自分に合うかの見分け方は明快です。写真の印刷比率が全体の3割以上(毎月L判10枚超)ならTS8930の6色ハイブリッドが活きます。一方、印刷の大半がA4文書で写真は年数回という方は、A4カラーコストが約8円も安いXK140を選ぶ方が総額で有利になります。実売価格差も1千円台と小さいため、「用途がどっちに寄っているか」で決めるのが後悔しない選び方です。

🏠 ミドル帯(2万円台):G3390とTS7630の使い分け

2万円台のミドル帯は、この記事で最も選び方が分かれるゾーンです。大量印刷派なら断然G3390、写真も文書もこなす中位機ならTS7630という、方向性が大きく違う2機種が並びます。同じ価格帯なのに、選ぶ機種によって1年後のインク代が1万円以上変わります。

Canon G3390

Canon G3390(2024年9月発売・実売2万円台半ば)

ボトル注入式の特大インクタンク「GIGA TANK」を搭載した、大量印刷特化のモデルです。インクボトル1本でブラック最大6,000枚・カラー最大7,700枚という他機種と桁違いの印刷可能枚数を実現し、A4カラー1枚あたり約1.0円という他社大容量タンク機と並ぶ低コストが最大の武器です。2.7型タッチパネル・自動両面・Wi-Fi対応と、機能面もそつなくカバーします。

💬 インクボトル1本で刷れる枚数と1枚あたり約1円という低コストが、評価のほぼすべてです。写真については「年賀状なら十分だが、アルバムにするなら物足りない」という温度感の声が目立ちます。

👉 在宅ワークで月100枚以上の資料印刷、塾のプリント配布、家族分の学習ドリル大量印刷など「刷る枚数が多い」家庭に最適な1台

PIXUS TS7630

PIXUS TS7630(2025年10月発売・実売2万円台前半)

XK140と同じ5色ハイブリッド構成を採用しつつ(インクの系統は別で、A4カラーコストは3倍ほど違います)、液晶を4.3型→2.7型に、SDカードダイレクトなど写真派向け機能を省いて価格を抑えたTSシリーズの中位機です。A4カラーコストは約12.4円と染料機の中では中間ですが、上位機と同じインク方式なので写真もそこそこきれいに刷れます。自動両面・2way給紙・Wi-Fi対応と、家庭用として必要な機能はしっかり揃えており、「XK140までは要らないけれど、TS5530よりは上」という中間ニーズを掴む1台です。

💬 必要な機能だけを押さえた構成と、2万円台前半という価格への納得感が評価の中心です。液晶は2.7型なので、写真の仕上がりを画面で確かめたい人には小さいという意見もあります。

👉 月10〜50枚程度の家庭用文書印刷が中心で、写真プリントも年数回はしたい方向け

G3390とTS7630、迷ったときの見分け方:印刷比率が「文書8:写真2」以上ならG3390が明確に有利です。カラー1枚1円は他機種の10分の1のコストで、月100枚刷れば1年で1万数千円の差になります。ただしG3390の染料は3色で、染料4色+顔料BKのTS7630と比べるとL判写真の粒状感や発色では一歩譲ります。「写真は染料機の質感がほしい」「大量印刷はしないが月20〜30枚は刷る」というニーズならTS7630、「とにかく大量に安く」ならG3390という判断で失敗しにくくなります。

💰 エントリー帯(1万円台まで):TS5630・TS5530・TS3730の使い分け

1万円台までのエントリー帯には3機種が並びます。ADF搭載のTS5630、ADFを省いたTS5530、シリーズ最下位のTS3730という3つの選択肢は、それぞれ想定用途が明確に違うため、実売価格差だけを見て決めると使い勝手で後悔しやすい帯です。

PIXUS TS5630

PIXUS TS5630(2025年10月発売・実売1万6千円台)

4色ハイブリッドインクの中位エントリー機で、TS5530と同時に発売されたADF(自動原稿送り装置)搭載の上位版です。ADFにより複数枚の書類スキャン・コピーが自動化できるため、家庭で確定申告・PTA書類・レシピ集の電子化などをよく行う方には大きなアドバンテージになります。1.42型有機ELモノクロ液晶・自動両面(A4・レターのみ)・カセット給紙100枚と、基本機能を過不足なく揃えます。

💬 ADFで書類を一気に読み込める点が評価のほぼ全部です。写真はやや粒状感が出ます。

👉 家庭で書類スキャン・コピーが多い方、ADF搭載モデルを1万円台で欲しい方の第一候補

PIXUS TS5530

PIXUS TS5530(2025年10月発売・実売1万円台前半)

TS5630と同じ2025年10月に発売された、ADFを省いた基本モデルです。4色ハイブリッドインク・1.42型有機ELモノクロ液晶・自動両面・カセット給紙という基本構成はTS5630と共通で、書類スキャン量が少ない方ならTS5530の方が実売価格で4千円前後安く、コンパクトさ(本体高さ168mm vs TS5630の208mm)でも有利です。

💬 価格の安さと、自動両面がこの価格で使えることへの満足が中心です。写真画質はエントリー機相応で、そこに期待して買うと落差があります。

👉 家庭で月10〜20枚程度の文書印刷、時々L判写真を刷るくらいのライトユーザーに堅実な1台

PIXUS TS3730

PIXUS TS3730(2024年発売・実売8千円台)

シリーズ最下位で、実売1万円を切る唯一の機種です。4色(顔料BK+染料3色)・後トレイ60枚給紙・1.5型セグメントモノクロ液晶とスペックは最小限。自動両面は非対応で写真プリントは約52秒とゆっくりですが、Wi-Fiでスマホから直接印刷でき、年賀状シーズンだけ・学習プリントだけといった限定用途なら過不足のない選択肢です。

💬 安さへの満足は圧倒的です。ただし両面印刷が手動なのは、資料をまとめて刷る人には毎回効いてきます。液晶の情報量も最小限です。

👉 年に数回しか使わない、年賀状・住所印刷が主用途、コスパ最優先の方向け

エントリー3機種の見分け方は次のようになります。書類スキャン・コピーが多く、家庭内で紙の管理をよくするならADF付きTS5630。使い方が控えめでコンパクトさ重視ならTS5530。年賀状シーズンとたまの学習プリントだけならTS3730、と用途で切り分けるのが明快です。ただしA4カラーコストが約20円前後と高く、月30枚ペースならTS5630・TS5530は3年前後、TS3730でも5年ほどで上位XK140の方が総額で安くなる計算です。長く使う前提なら、上位機も一度は比べておく価値があります。

Bell

Bell

結局、僕みたいに月10枚くらいしか刷らない一人暮らしはどれが良さそう?XK140までは要らない気がするんだけど。

Kura

Kura

月10枚ならTS5530かTS3730の二択だね。年賀状シーズンだけなら本体8千円のTS3730で本当に十分。ただ、確定申告とか公的書類のスキャンをする機会があるなら、ADFで書類を一気に読み込めるTS5630にステップアップする価値はあると思う。

Bell

Bell

なるほど。逆にG3390は一人暮らしにはオーバースペック?カラー1円って気になっちゃうんだけど…

Kura

Kura

正直、月10枚ならG3390のコスパは活きないね。ボトルインクは開封後の使用推奨期間が定められていて、少量印刷で長期保管しちゃうと使い切る前に品質が落ちる可能性がある。「大量に刷る前提の設計」だから、印刷頻度と合っているかで選んだ方がいいよ。

よくある質問

Q. キヤノンプリンターの中で一番おすすめはどれですか?

用途を絞らないで「一番」と言われた場合の答えはPIXUS XK140です。A4カラー約4.1円のランニングコスト、5色ハイブリッドインクによる写真の質、4.3型タッチパネル・自動両面・2way給紙の全部入り機能を、実売3万円台半ばで得られるバランスの良さが理由です。写真プリント特化ならXK510、大量印刷特化ならG3390、コスパ最優先ならTS3730と、用途別に最適解は変わります。

Q. XKシリーズとTSシリーズは何が違うのですか?

XKシリーズは家庭用プリンターの中の最上位フラッグシップで、写真画質・液晶操作性・給紙容量のすべてで上位に位置します。TSシリーズは家庭用のスタンダードで、8000番台が写真上位、7000番台が中位、6000番台がスタンダード、5000番台と3000番台がエントリーというグレード分けです。同じ機能でもXKシリーズは筐体の質感・液晶の応答性・給紙のスムーズさが優れており、長く使うことを前提とした「上質さ」で差別化されています。

Q. GIGA TANK(G3390)は写真もきれいに刷れますか?

G3390のインクは顔料BK+染料3色(シアン・マゼンタ・イエロー)で、専用の写真高画質を狙う染料5色や6色ハイブリッド機と比較すると、L判写真の粒状感・階調表現でやや劣ります。ただし年賀状の背景写真や年数回のスナップ写真程度なら十分実用的な仕上がりです。「写真をアルバム化するのがメイン」ならXK510やTS8930、「大量印刷がメインで写真は年数回」ならG3390という切り分けが自然です。

Q. 先代のXK130やTS8830を狙うのはアリですか?

アリです。キヤノンは新モデルを発表しても半年〜1年は前モデルの流通在庫が残ることが多く、新モデルが出たあとは前世代の実売価格が下がりやすいので、そのタイミングを狙えばお得に買えます。ただし新品在庫のあるショップを選ぶこと・メーカー保証期間を購入前に確認することが条件です。中古品や新古品は避けた方が安全です(プリンターは廃インク吸収体・印字ヘッドの劣化があるため)。

Q. スマホから直接印刷できますか?

紹介した8機種すべてが「Canon PRINT」アプリでスマホから直接印刷に対応しています。「QRコードダイレクト接続」はTS3730を除く7機種が対応しており、アプリ経由の初期設定を数分で完了できるため、家族の別スマホからも簡単に印刷指示を出せます。TS3730でもWi-Fi接続とアプリ印刷は使えるので、スマホから印刷できるかどうか自体は機種によって変わりません。差が出るのは初期設定の手軽さだけです。

Q. インクの純正品と互換品はどちらを使うべきですか?

キヤノンは互換インク使用による故障・印字品質不良は保証対象外としているため、保証期間中は純正インクの使用を推奨します。互換インクは1枚あたりコストは下がりますが、印字ヘッド詰まりのリスク・写真の色再現性の低下・故障時の保証切れなど、金額以外のコストを支払う可能性があります。特にXK510・XK140の写真画質を活かしたい方には純正インクをおすすめします。

Q. 保証・修理サポートはどうなっていますか?

キヤノンの家庭用プリンターにはメーカー保証が付属します(期間は機種によって異なるため、保証書で確認してください)。修理サポート期間(部品保有期間)は生産終了後5年程度が目安で、詳細はキヤノン公式サイトの製品サポートページで型番ごとに確認できます。長期使用を前提とするなら、修理サポート期間の残りが長い新しい世代を選ぶのが安心です。

まとめ:キヤノン プリンター主要8モデルの選び方

キヤノンのプリンター選びは、次の3つの典型パターンに落ち着きます。

  • 「月50〜200枚の家庭用文書+年数回の写真」タイプの家庭 → PIXUS XK140がバランス最強。A4カラー約4.1円のランニングコストと5色ハイブリッドの安心感で、長く使えます。
  • 「大量印刷が前提・写真は年数回でOK」タイプの家庭 → Canon G3390のGIGA TANK。カラー1枚約1.0円で、同じ2万円台のTS7630と比べると月100枚ペースで年1万円以上インク代が浮きます。
  • 「写真プリントの画質を最優先」タイプの家庭 → PIXUS XK510のフラッグシップ6色。フォトブック品質を家庭で得られる最上位モデル。
  • 「年に数回・年賀状シーズンだけ・実売1万円以内」タイプの家庭 → PIXUS TS3730で必要十分。使う頻度が低いなら本体8千円台の安さが最大の合理性です。

迷ったときの判断軸は「月間印刷枚数」「写真プリントの頻度」「置き場所の余裕」の3つです。半年後に自分がプリンターを使っている姿を想像して、A4文書と写真の比率が想定と合うか確かめてから選ぶと、後悔しにくくなります。

Bell

Bell

なるほど、8機種あってもだいたい4パターンで選べば失敗しないんだね。僕は家で確定申告するから、TS5630かなあ…でもまだ迷うな。

Kura

Kura

迷ってもいいと思うよ。プリンターは長く使う道具だから、「これで本当に半年後の自分は使っているか」を想像してから決めるのが一番。楽天とAmazon両方で価格を比較して、キャンペーンやポイント還元も含めて安い方で買うのが結果的にお得になることが多いよ。


※本記事の価格・スペックは2026年8月時点の情報です。価格や在庫は変動するため、最新情報はリンク先の販売サイトでご確認ください。
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この記事を書いた人

スペック表を眺めるのが至福の時間という生粋の家電オタク。
「好き」が高じて大手メーカーの商品企画職へ。その後、米国大学院でデータサイエンスを学び、現在は機械学習エンジニアとして活動中。
メーカーの「裏側」とデータの「事実」を掛け合わせ、あなたにぴったりの一台を提案します。

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