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キヤノン G3390 と エプソン EW-M638T は、A4カラー文書1枚あたりのインクコストがどちらも約1.0円です。メーカーが違い、価格も1万円以上離れているのに、このクラスの主役である「1枚いくらか」だけは並んでいます。
いっぽう、同じ「大容量インク」をうたうブラザー DCP-J1270N はA4カラーが約6.1円。3機種のなかで1機種だけ、桁がひとつ違うところにいます。
つまりこの3台の比較は、「どれが一番安く刷れるか」を当てるゲームではありません。コストが並ぶ2台のどちらを選ぶかと、コストで負ける1台に選ぶ理由があるかという、2つの別々の問いに答える作業になります。この記事では、3社の公式仕様を1行ずつ突き合わせて、その2つに答えを出します。
Bell
大容量インクのプリンターって、どれ買っても結局インク代は安いんじゃないの?
Kura
そこが落とし穴なんだ。同じ「大容量」でも、ボトルでインクを注ぐタイプと、大きめのカートリッジを差すタイプがあって、1枚あたりが6倍くらい違うことがあるよ。
Bell
6倍!? 僕、去年プリンター選んだとき「大容量」って書いてある方を適当に選んじゃったかも……
Kura
見るところはひとつだけ。カタログの「A4カラー文書◯円」の行だよ。ここが1円前後ならボトル式、4〜6円台ならカートリッジ式だと思っていい。
✅ この記事でわかること
- G3390・EW-M638T・DCP-J1270Nのスペックと価格帯を一覧比較
- 3機種それぞれの強み・弱みと、実際の口コミで挙がっている傾向
- ボトル補充式と大容量カートリッジ式で、年間のインク代がどれだけ変わるか
- 印刷量・設置場所・接続方法から選べる、用途別のおすすめ機種
- 2026年8月時点の価格帯と、価格差が何枚の印刷で消えるかの目安
- 購入前に知っておくべき注意点とよくある質問
【結論】3機種のおすすめ早見表
先に結論をまとめます。印刷量が多いならエプソン EW-M638T、同じ1円コストを安く手に入れたいならキヤノン G3390、置き場所の制約が最優先ならブラザー DCP-J1270Nという順序です。
順位はあくまで総合点です。3機種のうち2機種はインクコストが完全に並んでいるため、「安く刷れる機種はどれか」で選ぶと引き分けになります。実際の決め手は、そのあとに続く速度・給紙・接続・サイズのどれを重く見るかです。
大容量インク複合機の選び方——5つの判断軸
大容量インクのプリンターは、カタログの見出しが似ているため違いが見えにくいカテゴリです。ここでは3機種を比べるときに実際に効いてくる5つの軸を、順番に整理します。
1. インク方式——「大容量」には2種類ある
最初に押さえるべきはここです。ボトルからタンクにインクを注ぐ方式(エプソンのエコタンク、キヤノンのギガタンク)と、大きめのインクカートリッジを差す方式(ブラザーのファーストタンク)は、名前が似ていても中身が違います。
差が出るのは補充1回あたりの持ちです。EW-M638Tはブラックボトル1本で約8,500ページ、G3390はブラック約6,000枚・カラー約7,700枚。対してDCP-J1270Nは、専用のLC514カートリッジ1本でブラック・カラーとも約1,200ページです。1回の補充で刷れる枚数がおよそ5〜7倍違うため、印刷量が増えるほど交換の手間と費用の差が開きます。
ただし、カートリッジ式には「補充作業がない」という利点もあります。ボトルからインクを注ぐ工程に抵抗がある方にとっては、差し替えるだけで終わるカートリッジ式のほうが気楽です。
2. 1枚あたりのコスト——年間で見ると差が見える
公式が公表するA4文書のインクコストは、EW-M638TとG3390がカラー約1.0円・モノクロ約0.4円、DCP-J1270Nがカラー約6.1円・モノクロ約1.0円です。1枚だけを見ると5円の差ですが、これは枚数で効いてきます。
たとえばカラーを月50枚(年600枚)刷る家庭なら、1枚5.1円の差がそのまま効いて、インク代の差は年およそ3千円になります。3年使えば約9千円で、これは本体価格の3割強にあたります。逆に、カラーを年に数十枚しか刷らないなら差は百数十円で、選定の決め手にはなりません。
3. 給紙方式——置き場所が決まっているなら最優先
用紙をどこから入れるかは、設置場所と直結します。EW-M638Tは前面カセットに普通紙250枚、DCP-J1270Nは前面トレイに150枚。どちらも本体の中に用紙が収まるため、上に物を置ける棚やラックにも入ります。
G3390は後トレイのみで、用紙は本体の背面から斜め上に立てる形になります。100枚までという容量に加えて、本体の上と背面に空間が必要です。棚の段に入れる予定なら、ここで先に候補から外れることがあります。
4. 印刷スピード——待ち時間が体感を決める
A4普通紙モノクロの公称値は、EW-M638Tが約18.0ipm、DCP-J1270Nが約15ipm、G3390が約11.0ipmです。カラーはEW-M638TとDCP-J1270Nが約9ipm、G3390が約6.0ipmと差がつきます。
10枚程度なら体感差はわずかですが、50枚・100枚とまとめて刷る使い方では、この差が数分単位の待ち時間になります。子どもの学習プリントや会議資料をまとめて出力する用途では、速度は無視できない要素です。
5. 接続方法——有線LANが要るかどうか
3機種ともWi-FiとUSBに対応しますが、有線LANを備えるのはEW-M638Tだけです(100BASE-TX/10BASE-T)。ルーターの近くに置いて確実につなぎたい、電波が届きにくい部屋に置く、家族の複数台から安定して使いたい——こうした条件があるなら、この1項目で機種が決まります。なお無線と有線の同時使用はできません。
Bell
5つもあると、結局どれから決めればいいのか分からなくなるんだけど……
Kura
置き場所から決めるのが早いよ。棚の段に入れるなら後ろから紙を立てるタイプは物理的に無理だから、その時点で3台が2台になる。
Bell
あ、そっか。うちは机の下のワゴンに入れる予定だから、そこが先に効くんだ。
総合スコア&ランキング
公式仕様と口コミ傾向をもとに、5つの評価軸で各機種を10点満点で独自評価し、総合スコアを算出しました。これは今回の3機種の相対的な位置関係を示すもので、他の記事のスコアと絶対比較する目的のものではありません。

📊 採点基準
- 印刷コスト:公式が公表するA4カラー・モノクロの1枚あたりインクコストと、インク1本で刷れる枚数を合わせて評価
- 印刷スピード:A4普通紙のカラー/モノクロipm、ファーストプリント時間、両面印刷時の速度で比較
- 使いやすさ:給紙容量と給紙方式、液晶の型とタッチ操作の可否、有線LANの有無、自動両面対応で判定
- 写真・画質:最高解像度、L判写真の印刷時間とコスト、インク構成(顔料/染料)と口コミの画質評価
- コスパ:実売の価格帯に対して、上の4項目でどれだけ返ってくるかを総合判断
※スペックは各メーカー公式サイト(キヤノン・エプソン・ブラザー)を参照。口コミは楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を分析。価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)。
| 評価項目 | 🏆 EW-M638T | 🥈 G3390 | 🥉 DCP-J1270N |
|---|---|---|---|
| 印刷コスト | 9.5 | 9.5 | 5.5 |
| 印刷スピード | 9.0 | 6.0 | 7.5 |
| 使いやすさ | 8.5 | 6.5 | 7.5 |
| 写真・画質 | 7.0 | 7.5 | 6.5 |
| コスパ | 7.0 | 9.0 | 6.5 |
| 総合評価 | 8.2 | 7.7 | 6.7 |
1位と2位の差はわずか0.5点——順位をどう決めたか
EW-M638TとG3390は印刷コストが同点で、総合の差は0.5点しかありません。ここは正直に書くと、迷った末の判断です。
EW-M638Tを1位にしたのは、速度・給紙容量・有線LAN・公表されている耐久ページ数のすべてで上回っているためです。反対に、G3390は同じ1枚1.0円を1万円以上安い本体で実現しています。この価格差はインク代では取り返せません(1枚あたりが同じなので、刷っても差は縮まらない)。つまり1万円強を「速さと使い勝手」に払うかどうか、という問いになります。
印刷が月に数十枚程度で、置き場所に余裕があるなら、2位のG3390を選ぶほうが満足度は高くなります。総合点だけで決めず、次の章の各機種レビューで自分の使い方に近いほうを見てください。
エプソン EW-M638T——速度と給紙で選ぶなら本命
Bell
3台のなかで一番高いのに1位なの? 印刷代は他と同じなんだよね?
Kura
そう。だからこの機種は「インクが安いから買う」んじゃなくて、「250枚入って速くて有線でつながるから買う」機種なんだ。
基本スペック
| 発売時期 | 2025年7月 |
|---|---|
| インク方式 | エコタンク(ボトル補充式)/顔料1色+染料3色 |
| インク型番 | YAD-BK(ヤドカリ・127ml)/HAR-C・M・Y(ハリネズミ・各70ml) |
| 印刷可能ページ | ブラック 約8,500ページ/カラー 約6,500ページ |
| 印刷コスト | A4カラー 約1.0円/A4モノクロ 約0.4円/L判写真 約8.1円(インク+用紙) |
| 印刷スピード | モノクロ 約18.0ipm/カラー 約9.0ipm/L判写真 約68秒 |
| 給紙 | 前面カセット1段:普通紙250枚/ハガキ30枚/写真用紙20枚/封筒10枚 |
| 液晶/操作 | 2.4型(非タッチ)+操作ボタン |
| 接続 | Wi-Fi 5/有線LAN(100BASE-TX/10BASE-T)/USB ※無線と有線の同時使用不可 |
| 耐久性(公称) | A4印刷で10万ページまたは5年/無償保証1年(持ち込み修理) |
| 本体サイズ・質量 | 収納時375×347×187mm(使用時奥行506mm)/約5.7kg |
| 実勢価格 | 3万円台 |
出典:エプソン公式/価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)
この機種の性格——「たくさん刷る」に全部寄せている
EW-M638Tは、3機種のなかでまとまった枚数を続けて刷る使い方に最適化された1台です。
理由は3つの数字に表れています。第一にモノクロ約18.0ipmという速度で、これはG3390の約1.6倍です。第二に前面カセット250枚という給紙容量。500枚パックの半分を入れておけるので、補充は月に1回程度で済みます。第三にブラックボトル1本で約8,500ページという持ちで、これも3機種で最多です。
A4モノクロ100枚の資料なら、公称値どおりで約5分半。同じ量をG3390で出すと約9分です。1回では3分半の差でも、毎週なら年間で3時間近くになります。
さらに耐久10万ページまたは5年という製品寿命が公式に明記されています。何年使えるかを事前に読める点は、長く使うつもりの方には効く情報です。
口コミから見える評価
※以下は楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を分析した結果です。記事中のワードクラウドは、編集部が読み込んだ口コミの傾向を独自にまとめた要約をもとに言及テーマを集計・可視化したイメージ図で、レビュー原文から自動生成したものではありません。なお本機は2025年7月発売でレビュー件数はまだ多くないため、以下は少数の投稿と公式仕様を突き合わせた傾向です。
✅ 購入者が特に評価しているポイント
- モノクロ文書がテンポよく出てくる速さを評価する声が目立ちます
- 前面カセットに250枚入る点と、引き出さずに残量が見える確認窓が使いやすいという評価
- スマホアプリでのセットアップが短時間で終わり、説明書を読まずに使い始められたという声
- 有線LANでルーターに直結でき、接続が安定しているという評価
⚠️ 購入前に知っておきたい注意点
- 高速で刷っているときの動作音がそれなりに大きいという指摘があります
- 本体価格が3機種で最も高く、初期投資の重さを挙げる声
- 液晶が2.4型でタッチ操作ではないため、慣れるまで戸惑ったという評価
- ボトルからインクを注ぐ作業に最初は手間取ったという声

✅ メリット
- モノクロ約18.0ipmで3機種のなかで最速。まとめ刷りの待ち時間が短い
- 前面カセット250枚で、用紙補充の頻度が3機種で最も少ない
- 3機種で唯一の有線LAN対応。設置場所の電波状況に左右されない
- ブラックボトル1本で約8,500ページと、インクの持ちが最も良い
- 耐久10万ページまたは5年という製品寿命が公式に明記されている
- L判写真のインク・用紙合計コストが約8.1円と、公表値では最も安い
⚠️ デメリット
- 本体価格が3機種で最も高い。しかも1枚あたりのコストはG3390と同じなので、刷っても価格差は縮まりません
- 液晶が2.4型の非タッチ。他2機種の2.7型タッチパネルに比べると操作は一段古い作法になります
- L判写真は約68秒と、3機種で最も時間がかかります
- 背面給紙がないため、厚手の用紙を1枚だけ通したいときの逃げ道がありません
- 使用時は奥行きが506mmまで伸びるので、設置前に前後の余裕を測る必要があります
こんな方に向いています:毎月まとまった枚数を刷る方、用紙の補充回数を減らしたい方、ルーターに有線でつなぎたい方、何年使えるかを公表値で確かめてから買いたい方。
キヤノン G3390——同じ1円コストを1万円以上安く
Bell
えっ、インク代が1位の機種と同じで、本体は1万円以上安いの? じゃあこっちでよくない?
Kura
多くの人にとってはその判断で正解だと思う。ただこの機種、紙を背面から立てて入れるんだ。棚の中とか、上に物がある場所には置けないよ。
Bell
そこ、値段の話より先に確認しないとダメなやつだ……!
基本スペック
| 発売時期 | 2024年9月 |
|---|---|
| インク方式 | GIGA TANK(ボトル補充式・4色独立)/顔料ブラック+染料カラー3色 |
| インク型番 | GI-31PGBK/GI-31C/GI-31M/GI-31Y |
| 印刷可能枚数 | ブラック 約6,000枚/カラー 約7,700枚(エコノミーモードならブラック約7,600枚) |
| 印刷コスト | A4カラー 約1.0円/A4モノクロ 約0.4円 |
| 印刷スピード | モノクロ 約11.0ipm/カラー 約6.0ipm/L判フチなし写真 約37秒 |
| 給紙 | 後トレイのみ:普通紙100枚/郵便はがき40枚 |
| 液晶/操作 | 2.7型TFTタッチパネル(角度調整できるチルト式) |
| 接続 | Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac)/USB ※有線LANは非対応 |
| 稼働音・消費電力 | 約49.0dB(A)/コピー時 約18W・待機時 約0.9W |
| 本体サイズ・質量 | 約416×363×177mm/約6.5kg(ブラック/ホワイトの2色) |
| 実勢価格 | 2万円台 |
出典:キヤノン公式/価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)
この機種の性格——コストだけを抜き出して安く売った1台
G3390は「1枚1.0円」というタンク機の核心だけを残して、周辺装備をそぎ落とした構成です。
印刷コストの数値はEW-M638Tと完全に同じで、カラー約1.0円・モノクロ約0.4円。しかも本体は1万円以上安く手に入ります。「安く刷りたい」という目的だけなら、この機種で達成できます。
そのぶん削られているのが給紙と速度です。給紙は後トレイのみで普通紙100枚、前面カセットはありません。速度はモノクロ約11.0ipmで、3機種のなかでは最も控えめです。
いっぽう、カラーボトル1本で約7,700枚という数字は3機種で最多で、カラー印刷が多い使い方ではEW-M638T(約6,500ページ)より補充回数が少なくて済みます。ブラックはエプソンが上、カラーはキヤノンが上という、きれいな逆転になっています。
写真まわりでは、L判フチなし1枚が約37秒です。高画質モードの公表値どうしで比べると3機種で最も速く、DCP-J1270Nの高画質約63秒・EW-M638Tの約68秒を引き離します(DCP-J1270Nは普通モードなら約28秒です)。ただしキヤノンはL判のインク・用紙合計コストを公表していないため、「写真を安く刷れるか」はこの機種だけ数値で確かめられません。
もうひとつ実用的な利点として、プリントヘッド(BH-30/CH-30)とメンテナンスカートリッジ(MC-G07)が交換部材として公式にラインナップされています。ヘッドが劣化しても本体ごと買い替えずに済む可能性がある構成です。
口コミから見える評価
※以下は楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を分析した結果です。記事中のワードクラウドは、編集部が読み込んだ口コミの傾向を独自にまとめた要約をもとに言及テーマを集計・可視化したイメージ図で、レビュー原文から自動生成したものではありません。
✅ 購入者が特に評価しているポイント
- インク代を気にせず刷れるようになったという声が最も多く挙がります
- 黒文字がシャープで、書類や学習プリントの仕上がりに満足という評価
- 2.7型タッチパネルの反応が良く、コピーが直感的に呼び出せるという声
- カートリッジ機からの買い替えで、ランニングコストの差に驚いたという評価
⚠️ 購入前に知っておきたい注意点
- 背面給紙のため用紙を挿したままにするとホコリが気になるという指摘
- カラー印刷のスピードがゆっくりで、枚数が多いと待つという声
- 動作音・操作音がやや大きく、静かな部屋では目立つという評価
- 写真の発色は淡めで、写真専用機の仕上がりを期待すると差を感じるという声

✅ メリット
- A4カラー約1.0円・モノクロ約0.4円と、1位機種と同じ印刷コストを2万円台で実現
- カラーボトル1本で約7,700枚と、カラーの持ちは3機種で最多
- 2.7型タッチパネルはチルト式で、低い場所に置いても操作しやすい
- L判フチなし写真 約37秒。高画質モードの公表値どうしでは3機種で最も速い(DCP-J1270Nは普通モードなら約28秒)
- 稼働音 約49.0dB(A)。公表値のある2機種(もう1機種はDCP-J1270Nの約53dBA)では静かな側(EW-M638Tは非公表)
- プリントヘッドとメンテナンスカートリッジが交換部材として用意されている
- ブラックとホワイトの2色から選べる
⚠️ デメリット
- 給紙は後トレイのみで前面カセットがありません。用紙が背面から立ち上がるため、棚の段やワゴンの中には置けないことがあります
- 給紙容量100枚は3機種で最少です
- モノクロ約11.0ipm・カラー約6.0ipmと、速度は3機種で最も遅くなります
- 有線LANに対応していません。Wi-Fiが不安定な場所ではUSB接続に限られます
- L判写真のインク・用紙合計コストが公表されていないため、写真の1枚あたりを事前に見積もれません
- 質量6.5kgは3機種で最も重く、高さ177mmもDCP-J1270Nより28mm高くなります
こんな方に向いています:印刷コストは最優先だが初期費用は抑えたい方、文書と学習プリントが中心の方、机の上など上部に空間がある場所に置ける方、ホワイトの本体を選びたい方。
ブラザー DCP-J1270N——最も背が低く、置き場所を選ばない
Bell
この機種、カラーが6.1円なんだよね。じゃあ本体はうんと安いってこと?
Kura
そこが悩ましいところで、実売はG3390とほぼ並んでるんだ。だからこの機種を選ぶ理由は、値段じゃなくて高さ148.5mmの薄さのほうになる。
Bell
うーん、そう言われると素直に喜べないな……。僕はカラーもそこそこ刷るし。
基本スペック
| 発売時期 | 2025年10月 |
|---|---|
| インク方式 | ファーストタンク(大容量インクカートリッジ・4色独立)/顔料ブラック+染料カラー3色 |
| インク型番 | LC514シリーズ(LC514BK/C/M/Y) |
| 印刷可能ページ | ブラック 約1,200ページ/カラー 約1,200ページ(別売LC514使用時) |
| 印刷コスト | A4カラー 約6.1円/A4モノクロ 約1.0円/L判写真 約18.2円(インク+用紙) |
| 印刷スピード | モノクロ 約15ipm/カラー 約9ipm/L判写真 高画質 約63秒・普通 約28秒 |
| 給紙 | 前面トレイ:普通紙150枚(はがき50枚・封筒10枚)+手差しトレイ1枚 |
| 液晶/操作 | 2.7型タッチパネル |
| 接続 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n・2.4/5GHz)/USB 2.0 ※有線LANは非対応 |
| 稼働音・消費電力 | 約53dBA(静音モードあり)/コピー時 約21W・スリープ 約0.6W |
| 本体サイズ・質量 | W390×D343×H148.5mm(突起部除く)/約6.3kg |
| 実勢価格 | 2万円台 |
出典:ブラザー公式/価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)
この機種の性格——サイズで選ばれる1台
DCP-J1270Nは3機種で最も新しく(2025年10月発売)、そして最も背が低い1台です。
高さ148.5mmという数字が効きます。G3390の177mm、EW-M638Tの187mmに対して、この機種だけが15cmを切ります。カラーボックスの1段やデスクワゴンの引き出し上など、高さ制限のある場所に入るかどうかがここで分かれます。加えて前面トレイ式なので、上に空間がなくても用紙をセットできます。
速度も見どころです。モノクロ約15ipm・カラー約9ipmで、G3390より上。ファーストプリントもモノクロ約6.2秒で、公表値のあるEW-M638T(約8.5秒)より速く、「1枚だけすぐ刷りたい」使い方には向いています。
ただし、ここからは正直に書きます。この機種の「大容量インク」はボトル補充ではなく大容量カートリッジで、A4カラー1枚が約6.1円。他2機種の約1.0円に対して約6倍です。そして実売価格はG3390とほぼ並んでいます。
2026年8月時点の実売差は千円未満です。対してカラー1枚のインクコストの差は5.1円あるので、カラーを150枚ほど刷った時点で本体価格の差は消える計算になります。カラー印刷を年150枚以上する予定があるなら、初年度のうちにG3390のほうが総額で安くなります。
もうひとつ、公式が明記している注意点があります。ブラザーはプリントヘッドのオートクリーニングにより「まったく印刷しなくてもインクは消費される」とし、インク切れ表示までの期間は設置環境などで変わるとしたうえで、おおむね1年〜1年6か月としています。「使わないから減らない」ではないので、少量印刷派の方も交換費用は見込んでおく必要があります。
口コミから見える評価
※本機は2025年10月発売で、楽天市場・価格.comとも投稿件数はまだ数件にとどまります。以下は、その少数の投稿と実機レビュー記事を読み込んだうえで、公式仕様と突き合わせて整理した傾向です。記事中のワードクラウドは、編集部が読み込んだ口コミの傾向を独自にまとめた要約をもとに言及テーマを集計・可視化したイメージ図で、レビュー原文から自動生成したものではありません。
✅ 購入者が特に評価しているポイント
- 本体がコンパクトで置き場所を選ばないという評価が中心です
- 前面トレイに用紙を入れられるので、セットが楽でホコリも乗りにくいという声
- 2.7型タッチパネルで操作が分かりやすくなったという評価
- Wi-Fi設定が簡単で、届いたその日にスマホから印刷できたという声
⚠️ 購入前に知っておきたい注意点
- 高画質モードにすると1枚あたりの時間が大きく伸びるという指摘
- 給紙時の動作音が大きめで、共用スペースでは気になるという声
- 用紙トレイ150枚はまとめ刷りにはやや少ないという評価
- カラーのインクコストがタンク式より高いことを購入後に知ったという声

✅ メリット
- 高さ148.5mmは3機種で唯一の15cm未満。設置場所の自由度が一段高い
- 前面トレイ+手差し1枚の2系統給紙。厚紙やはがきを1枚だけ通せる
- ファーストプリント モノクロ約6.2秒。公表値のあるEW-M638T(約8.5秒)より速い(G3390は非公表)
- 2.7型タッチパネルで、購入直後の設定もタッチ操作で進められる
- ボトルからの補充作業がなく、カートリッジを差し替えるだけで済む
- 3機種で最も新しい2025年10月発売のモデル
⚠️ デメリット
- A4カラー約6.1円は他2機種の約6倍です。しかも実売価格はG3390とほぼ同じで、価格でその差を埋められていません
- インク1本で約1,200ページ。他2機種の約6,000〜8,500ページと比べ、交換の頻度が数倍になります
- L判写真コストは約18.2円で、EW-M638Tの約2.2倍です
- 有線LANに対応していません
- 稼働音 約53dBAは、公表値のある2機種のなかでは大きい側です
- 印刷しなくてもオートクリーニングでインクを消費する仕様が公式に明記されています
こんな方に向いています:高さ15cm未満の場所に収めたい方、印刷は年に数十枚程度でモノクロ中心の方、インクの補充作業を避けたい方。
逆に、次に当てはまる方はこの機種を選ばないほうが満足できます:カラー印刷が年150枚を超える方、写真をL判で継続的に焼く方、まとめ刷りをする方。いずれのケースでも、ほぼ同じ価格で買えるG3390のほうが総額で安くなります。ここは無理に長所を並べるより、はっきり書いておきます。
スペック比較表
| 項目 | 🏆1位 エプソン EW-M638T エコタンク/速度と給紙で選ぶ本命 |
🥈2位 キヤノン G3390 ギガタンク/同じ1円コストを安く |
🥉3位 ブラザー DCP-J1270N ファーストタンク/高さ148.5mm |
|---|---|---|---|
| ⚡ 基本性能 | |||
| 発売時期 | 2025年7月 | 2024年9月 | 2025年10月 |
| A4モノクロ速度 | 約18.0ipm3機種で最速 | 約11.0ipm | 約15ipm |
| A4カラー速度 | 約9.0ipm | 約6.0ipm | 約9ipm |
| ファーストプリント | モノクロ約8.5秒カラー約13.5秒 | 非公表公表なし | モノクロ約6.2秒カラー約9.6秒 |
| 最高解像度 | 4800×1200dpi | 4800×1200dpi | 1200×6000dpiWindows時 |
| 💧 インクとランニングコスト | |||
| インク方式 | ボトル補充式エコタンク | ボトル補充式ギガタンク | 大容量カートリッジファーストタンク |
| A4カラー1枚 | 約1.0円 | 約1.0円 | 約6.1円タンク式の約6倍 |
| A4モノクロ1枚 | 約0.4円 | 約0.4円 | 約1.0円 |
| ブラック1本の枚数 | 約8,500ページ | 約6,000枚 | 約1,200ページ |
| カラー1本の枚数 | 約6,500ページ | 約7,700枚 | 約1,200ページ |
| L判写真コスト | 約8.1円インク+用紙 | 非公表 | 約18.2円インク+用紙 |
| 🔌 使い勝手・接続 | |||
| 給紙方式 | 前面カセット250枚 | 後トレイ100枚前面カセットなし | 前面トレイ150枚手差し1枚あり |
| 液晶パネル | 2.4型(非タッチ) | 2.7型タッチチルト式 | 2.7型タッチ |
| 自動両面印刷 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 有線LAN | 対応100BASE-TX | 非対応Wi-Fi/USBのみ | 非対応Wi-Fi/USBのみ |
| ADF・FAX | どちらもなし | どちらもなし | どちらもなし |
| 📐 本体設計 | |||
| 外形寸法(高さ) | 375×347×187mm収納時・高さ187mm | 416×363×177mm高さ177mm | 390×343×148.5mm高さ148.5mm=3機種で最も低い |
| 質量 | 約5.7kg | 約6.5kg | 約6.3kg |
| 稼働音 | 非公表 | 約49.0dB(A) | 約53dBA静音モードあり |
| ⭐ 総合スコア(10点満点) | |||
| 印刷コスト | 9.5 | 9.5 | 5.5 |
| 印刷スピード | 9.0 | 6.0 | 7.5 |
| 使いやすさ | 8.5 | 6.5 | 7.5 |
| 写真・画質 | 7.0 | 7.5 | 6.5 |
| コスパ | 7.0 | 9.0 | 6.5 |
| 総合評価 | 8.2 | 7.7 | 6.7 |
| 👤 おすすめ対象 | |||
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3機種の違いを5つの軸で読む
① 印刷コストは「2対1」——並ぶ2台と、離れた1台
3機種のいちばん大きな分岐点は、A4カラー1枚のインクコストです。EW-M638TとG3390はともに約1.0円、DCP-J1270Nは約6.1円。比較の構図は「3社横並び」ではなく、2対1です。
この差が金額として見えてくるのは、年間の枚数を入れたときです。カラーを月50枚(年600枚)刷る家庭なら、1枚5.1円の差が積み上がってインク代の差は年およそ3千円、3年で約9千円(本体価格の3割強)になります。モノクロ側も約0.4円と約1.0円の差があり、年1,200枚なら千円弱の差です。
逆に、カラー印刷が年に20〜30枚しかない使い方なら、差は年に百数十円程度にとどまります。「タンク式のほうが得」は無条件に成立するわけではなく、枚数という前提が要ります。自分が年に何枚刷るかを先に見積もると、この章の判断は数分で終わります。
② 給紙方式は、価格より先に効く条件
EW-M638Tは前面カセット250枚、DCP-J1270Nは前面トレイ150枚+手差し1枚、G3390は後トレイのみ100枚です。
後トレイ式は用紙を背面から斜めに立てて入れる方式で、その分だけ本体の上と後ろに空間が要ります。棚の段やデスクワゴンに入れる計画なら、G3390は物理的に候補から外れます。優劣ではなく置けるか置けないかという条件なので、比較の最初に確認する価値があります。
容量差も効きます。250枚と100枚では補充回数が2.5倍違い、月100枚刷る家庭ならEW-M638Tは2〜3か月に1回、G3390は毎月の補充になります。
③ インクの持ちは、黒と色で勝者が入れ替わる
ボトル1本で刷れる枚数は、ブラックがEW-M638Tの約8,500ページで最多、カラーはG3390の約7,700枚で最多です。黒はエプソン、色はキヤノンという逆転が起きています。
文書中心でモノクロばかり刷るならEW-M638Tのほうが補充が少なく、写真やカラー資料が多いならG3390のほうが持ちます。DCP-J1270Nはどちらも約1,200ページで、交換の回数は他2機種の5〜7倍になります。なお印刷可能枚数は各社が自社の条件で測定した公称値のため、メーカーをまたぐ比較はおおまかな目安として見てください。
④ 有線LANの有無で、置ける部屋が変わる
有線LANを備えるのはEW-M638Tだけです。Wi-Fiが届きにくい部屋、家族の複数端末から使う、印刷ジョブが途中で切れると困る——こうした条件があるなら、この1項目で機種が決まります。他2機種はWi-FiかUSB接続になります。
なお、EW-M638Tも無線と有線の同時使用はできません。有線でつなぐと無線側は使わない構成になります。
⑤ 写真は「速いキヤノン、安いエプソン」
L判写真1枚の印刷時間は、G3390が約37秒、DCP-J1270Nが高画質約63秒(普通モードなら約28秒)、EW-M638Tが約68秒です。高画質どうしの比較ではG3390が抜けていますが、画質を落としてよいならDCP-J1270Nの普通モードが最短になります。
コストで見ると、L判のインク・用紙合計はEW-M638Tが約8.1円、DCP-J1270Nが約18.2円です。キヤノンはこの数値を公表していないため、G3390だけ「1枚いくらか」を事前に確認できません。
3機種とも写真専用機ではなく、口コミでも「文書はきれいだが写真は専用機に譲る」という評価が共通しています。年賀状や記録用のL判なら十分ですが、写真の仕上がりを最優先するなら別カテゴリを検討するほうが後悔しません。
🤝 逆に、ここは共通です(どれを選んでも変わらない点)
- 3機種ともA4対応のカラーインクジェット複合機で、プリント・コピー・スキャンの3機能を備えます(A3印刷は非対応)
- 3機種ともFAXとADF(自動原稿送り装置)は搭載していません。複数枚の原稿コピーは1枚ずつ載せ替えます
- 3機種とも自動両面印刷に対応します(普通紙A4)
- 3機種とも顔料ブラック+染料カラーの4色構成で、文書の黒はにじみにくく、写真はカラー側の染料が担当します
- 3機種ともWi-Fiとスマホアプリからの印刷に対応します
- 3機種ともメモリーカードスロットは搭載していません
Bell
分かってきた。共通のところが多いから、違うところだけ見ればいいんだね。
Kura
そう。ADFが無いのは3台とも同じだから、書類を何十枚もスキャンしたい人はこの3台じゃなくて別のクラスを見たほうがいいよ。
Bell
確定申告の書類をまとめて取り込みたい人とかは、そもそも土俵が違うのか。
どれを選ぶべき?——状況別おすすめガイド
在宅ワークで資料をまとめて刷る方に
会議資料や契約書類を月に数百枚単位で出力するなら、エプソン EW-M638Tが合います。モノクロ約18.0ipmで100枚が約5分半、前面カセット250枚で補充は月1回程度。有線LANでルーターに直結できるので、印刷ジョブが途中で止まるストレスも減ります。公式が耐久10万ページまたは5年と明記している点も、業務利用では安心材料になります。
子どもの学習プリントを毎日刷る家庭に
ドリルや漢字プリントを日々出力する使い方は、モノクロ中心で枚数が多くなります。机の上など上部に余裕がある場所に置けるなら、キヤノン G3390で十分です。モノクロ約0.4円という単価はEW-M638Tと同じで、本体は1万円以上安く済みます。速度は約11.0ipmと控えめですが、10〜20枚程度なら体感差はわずかです。
反対に、1回に50枚以上まとめて出すことが多いなら、速度と250枚カセットが効くためEW-M638Tを選ぶ価値があります。
棚やワゴンに収めたい・設置スペースが限られている方に
高さ制限がある場所に置くなら、ブラザー DCP-J1270Nが唯一の選択肢になります。高さ148.5mm・前面トレイ式で、上に空間がなくても用紙をセットできます。G3390は用紙が背面に立つ構造のため、この条件では最初から外れます。
ただし、選ぶ前に印刷量だけ確認してください。カラーが年150枚を超えるなら、初年度のうちにG3390のほうが総額で安くなります。この機種は「サイズを最優先する人が、コストを承知で選ぶ1台」という位置づけです。
年賀状とL判写真もそこそこ刷りたい方に
高画質でL判を速く出したいならG3390(L判約37秒)、1枚あたりを安く済ませたいならEW-M638T(インク・用紙合計 約8.1円)です。年末に数百枚の年賀状を刷るような使い方では、速度と用紙容量の両方が効くためEW-M638Tが有利になります。
なお、写真の色にこだわる方には3機種とも最適解にはなりません。このクラスは文書中心の設計で、口コミでも写真は専用機に譲るという評価が共通しています。
最後にもうひとつ。ルーターから離れた書斎など電波が弱い場所で使う予定があるなら、有線LANを持つEW-M638Tがそのまま答えになります。他2機種はUSB接続かWi-Fi中継機の導入が前提です。
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よくある質問(FAQ)
Q. エコタンク・ギガタンク・ファーストタンクは何が違いますか?
A. エコタンク(エプソン)とギガタンク(キヤノン)は、ボトルからインクを注いで補充する方式です。ファーストタンク(ブラザー)は大容量のインクカートリッジを差し替える方式で、補充作業はありません。違いが出るのは1本で刷れる枚数で、EW-M638Tはブラック約8,500ページ、G3390はブラック約6,000枚・カラー約7,700枚、DCP-J1270NはLC514カートリッジ1本で約1,200ページです。
Q. G3390とEW-M638Tは、印刷コストが同じならどちらを選べばいいですか?
A. 1枚あたりが同じなので、刷るほど差が縮まるという関係にはなりません。判断材料は本体価格差(2026年8月時点で約1万1,500円)に対して、速度・給紙250枚・有線LAN・公表耐久10万ページを必要とするかどうかです。月に数十枚程度で置き場所に余裕があるならG3390、まとめ刷りや有線接続が前提ならEW-M638Tが合います。
Q. DCP-J1270Nはカラーが約6.1円ですが、それでも選ぶ理由はありますか?
A. 高さ148.5mmという設置性です。3機種で唯一15cmを切り、前面トレイ式なので上部に空間がない棚にも入ります。ファーストプリントもモノクロ約6.2秒で、公表値のあるEW-M638T(約8.5秒)より速く出ます。ただし実売価格はG3390とほぼ並んでいるため、カラー印刷が年150枚を超えるなら初年度でG3390のほうが安くなります。
Q. 3機種にADFやFAXは付いていますか?
A. 3機種ともADF(自動原稿送り装置)とFAXは搭載していません。原稿は1枚ずつ原稿台に載せる方式です。複数枚の書類を続けてスキャン・コピーしたい場合は、ADF搭載の上位機種を検討してください。
Q. まったく印刷しない月があってもインクは減りますか?
A. 減ります。インクジェットプリンターはプリントヘッドの目詰まりを防ぐため、定期的にインクを吐出するクリーニングを行います。ブラザーは公式に「まったく印刷しなくてもインクは消費される」と明記し、インク切れ表示が出るまでの期間は機種や設置環境の温度で変わるとしたうえで、おおむね1年〜1年6か月としています。タンク式の2機種はインク容量が桁違いに大きいため、同じ現象があっても交換頻度への影響は小さくなります。
Q. 廃インクのメンテナンス部材は交換できますか?
A. G3390はメンテナンスカートリッジ MC-G07、EW-M638Tはメンテナンスボックス EWMB2 が交換用消耗品として用意されています。DCP-J1270Nについては、公式サイトの消耗品ページにインクカートリッジと専用紙のみが掲載されています。
Q. 3機種に後継機が出る予定はありますか?
A. 2026年8月時点で、3機種いずれについても後継機の発表は確認できていません。G3390は2024年9月、EW-M638Tは2025年7月、DCP-J1270Nは2025年10月の発売で、いずれも各社の現行ラインナップに掲載されています。
Q. 有線LANがない機種を、Wi-Fiなしで使えますか?
A. USBケーブルでパソコンと直接つなげば使えます。ただしUSBケーブルは3機種とも同梱されていないため、別途用意が必要です。スマホからの印刷はWi-Fi接続が前提になります。
まとめ
3機種を公式仕様で突き合わせた結果を、最後に整理します。
- 印刷コストはEW-M638TとG3390が同点(A4カラー約1.0円・モノクロ約0.4円)。DCP-J1270Nだけカラー約6.1円で、約6倍の開きがあります
- 速度・給紙・有線LANはEW-M638Tが総取り。モノクロ約18.0ipm、前面カセット250枚、100BASE-TX対応と、まとめ刷りに必要な条件が揃っています
- G3390は同じ1円コストを1万円以上安く手に入れられる1台。ただし給紙は後トレイ100枚のみで、置き場所を選びます
- DCP-J1270Nの武器は高さ148.5mm。高さ制限のある場所では3機種で唯一の選択肢ですが、価格がG3390と並んでいるぶん、カラーを刷るほど不利になります
- 3機種ともADF・FAXは非搭載で、写真専用機ではありません。この2点は選ぶ前に前提として押さえておく必要があります
迷っている方への判断基準をひとつだけ挙げるなら、「置き場所」と「年間のカラー枚数」を先に決めることです。棚に入れるならDCP-J1270N、上に空間があってカラーも刷るならG3390、枚数が多くて速度と接続の安定を求めるならEW-M638T。この順で絞れば、3台のうち2台は数分で外れます。
Bell
僕は机の上に置くから、G3390でいこうかな。写真も年賀状くらいだし。
Kura
妥当だと思う。ただ1つだけ条件があって、机の上に紙が立つ分の高さ、20cmくらい余ってる? 本棚が近いと当たるよ。
Bell
……測ってから注文する。危なかった。
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スペックは各メーカー公式サイト(キヤノン・エプソン・ブラザー)の製品仕様ページを参照しています。印刷コスト・印刷スピード・印刷可能枚数はいずれも各社の測定条件に基づく公称値で、実際の使用環境によって変動します。
口コミの傾向は楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を読み込んで編集部が整理したもので、レビュー原文の転載・個別の再構成は行っていません。
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