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Wi-Fi 7対応をうたうTP-Link Deco BE25は、6GHz帯に対応していません。1世代前のDeco X50と同じデュアルバンド構成で、電波の幅(帯域幅)も同じ160MHzが上限です。それでも公称速度は上がっています。
この2機種は、実売価格が1パックあたり4千円ほどしか離れていません。だからこそ「せっかくなら新しい方」と考えたくなりますが、有線ポートの本数はBE25で3基から2基に減っています。NASやゲーム機を有線でつないでいる家庭にとっては、規格の新しさより先に効いてくる変更です。
この記事では、両機種の公式仕様表を1行ずつ突き合わせて、本当に違う5点とまったく変わらない点を切り分けます。速度差がどこから生まれているのかも、カタログの数字だけで検算しました。
Bell
Wi-Fi 7って書いてあるのに6GHzが無いの? それって名乗っていいの?
Kura
名乗れるんだ。Wi-Fi 7は6GHzが必須条件じゃないからね。だからBE25はデュアルバンドのWi-Fi 7で、ちゃんと規格どおり。
Bell
じゃあ僕の部屋、去年から夜だけ動画が止まるんだけど、これ買えば直る?
Kura
そこは規格じゃなくて置き方の話かもしれない。メッシュは台数と場所で決まるところが大きいから、先に原因を切り分けよう。
✅ この記事でわかること
- Deco BE25とDeco X50の公式仕様を1行ずつ突き合わせた違い5点と、変わらない点
- 両機種の口コミ傾向と、実際に使った人が挙げている不満
- 「Wi-Fi 7なのに6GHz非対応」が実際の速度にどう影響するか
- 回線速度と有線機器の台数から選ぶ、状況別のおすすめ診断
- 2026年8月時点の実勢価格と、差額をどう考えるか
- 買う前に知っておきたい注意点とFAQ
【結論】Deco BE25とDeco X50、どちらを買うべきか
先に結論を出します。判断の分かれ目は「契約している回線が1Gbpsを超えているか」と「有線でつなぎたい機器が何台あるか」の2つです。Wi-Fiの規格が新しいかどうかは、実はその次に来ます。
※価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売(安い方)をもとにした価格帯です。変動しますので最新価格はリンク先でご確認ください。
最後の行だけ補足します。1Gbps回線で有線機器も少ないなら、正直どちらでも困りません。それでもBE25を挙げているのは、差額が4千円台に収まっていて、あとから回線を乗り換えても買い直さずに済むからです。今すぐ体感が変わる何かを期待して差額を払うのはおすすめしません。
発売時期の違いと、Decoの型番の読み方
Deco X50は2022年4月7日、Deco BE25は2024年10月24日に日本で発売されました。間隔は2年6か月です。この2年半でTP-Linkの家庭向けメッシュは、Wi-Fi 6の普及帯からWi-Fi 7の入門帯へ主戦場を移しました。
| Deco BE25 発売日 | 2024年10月24日(BE3600 デュアルバンドメッシュWi-Fi 7システム) |
|---|---|
| Deco X50 発売日 | 2022年4月7日(AX3000 メッシュWi-Fi 6システム) |
| 発売間隔 | 2年6か月 |
「X」と「BE」は世代の記号、数字は速度とは限らない
Decoの型番は、頭のアルファベットが世代を表します。Xで始まるモデルはWi-Fi 6、BEで始まるモデルはWi-Fi 7です。X50はWi-Fi 6、BE25はWi-Fi 7という対応になります。
紛らわしいのが数字の方です。X50の公称クラスは仕様表でAX3000と書かれており、5GHzの2402Mbpsと2.4GHzの574Mbpsを足したおよそ3000Mbpsを指しています。一方のBE25はBE3600クラスで、こちらは2882Mbpsと688Mbpsの合計です。BE25の「25」は速度ではなく、2.5Gbpsの有線ポートを積んでいることを示す数字です。
これを裏づける例がDecoにはあります。Deco BE22という兄弟機は、Wi-Fiの速度はBE25と同じBE3600クラスですが、有線ポートが1.0Gbpsです。つまりBE22とBE25の実質的な違いは有線の速度だけで、無線側は同一です。型番の数字を「速さの順位」と読むと、この2機種の関係を取り違えます。
なぜBE25はこのタイミングで出たのか
BE25が登場した2024年後半は、Wi-Fi 7対応ルーターが上位機から降りてきて価格が1万円台に届き始めた時期です。TP-Linkは発売時の発表で、この製品をインテリアに溶け込むミニマルなデザインとして打ち出しました。実際、高さ62mmの低い形に作り替えられており、高さ114mmの円筒だったX50とは置き方の感覚がまるで違います。
性能を突き詰めた上位機ではなく、置き場所と価格でWi-Fi 7を家庭に入れるのがBE25の役割です。6GHz帯を省いたのも、この価格帯に収めるための割り切りだと読めます。
なお、TP-Linkは「Deco X50の後継機はBE25である」と公式にアナウンスしていません。X50は2026年8月時点でも生産終了の告知が出ておらず、1・2・3パックとも新品が流通しています。この記事で新旧として並べているのは、あくまで価格帯が近い前世代機と現行世代機という関係です。
Deco BE25とDeco X50のスペック差分表
公式サイトの仕様表を1行ずつ突き合わせた一覧です。色が付いている行が違う項目、白い行は両機種で同じ項目です。IPv6 IPoE・WPA3・VPN・HomeShieldといった日常運用に効く部分は、ほとんどが同じである点に注目してください。
| 項目 | 🆕 新モデル TP-Link Deco BE25 BE3600・2024年10月発売 |
📦 旧モデル TP-Link Deco X50 AX3000・2022年4月発売 |
|---|---|---|
| 📊 スペック比較(全項目) | ||
| 発売日 | 2024年10月2年6か月後 | 2022年4月 |
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7(802.11be)1世代進化 | Wi-Fi 6(802.11ax) |
| Wi-Fiクラス | BE3600+約600Mbps | AX3000 |
| 5GHz最大速度 | 2882Mbps+480Mbps(約20%) | 2402Mbps |
| 2.4GHz最大速度 | 688Mbps+114Mbps(約20%) | 574Mbps |
| 変調方式 | 4K-QAM速度差の出どころ | 1024-QAM |
| MLO(複数帯域の同時利用) | 対応新規 | 非対応 |
| 対応バンド | デュアルバンド(6GHz非対応) | デュアルバンド |
| 最大帯域幅 | 160MHz | 160MHz(HE160) |
| 有線ポート | 2.5Gbps×2速度2.5倍・本数−1 | 1Gbps×3 |
| アンテナ | ハイゲイン×4+1本 | 内蔵×3 |
| 公式Wi-Fi性能グレード | 最上クラス(Very High) | 高(High) |
| 接続可能台数 | 150台以上 | 150台 |
| カバー範囲(公称) | 仕様表に数値表記なし | 3〜4LDK・420㎡(2パック) |
| パック展開 | 1/2パック3パック廃止 | 1/2/3パック |
| 本体サイズ・形状 | 150×150×62mm(低背ドーム型)高さ−52mm | 110×110×114mm(縦長円筒型) |
| IPv6 IPoE | v6プラス・OCNバーチャルコネクト等に対応 | v6プラス・OCNバーチャルコネクト等に対応 |
| Wi-Fi暗号化 | WPA3-Personal対応 | WPA3-Personal対応 |
| VPNサーバー/クライアント | 対応 | 対応 |
| HomeShield(保護者制限・IoT分離) | 対応 | 対応 |
| 動作モード | ルーター/ブリッジ(AP) | ルーター/ブリッジ(AP) |
| 実勢価格帯(1パック) | 1万円台後半差額 4千円台 | 1万円台前半 |
出典:TP-Link公式 Deco BE25 製品ページ/TP-Link公式 Deco X50 製品ページ(いずれも仕様表を参照)/価格帯は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方)をもとに算出
表を眺めるとわかるとおり、差が付いているのは通信規格まわり・有線ポート・本体の形の3系統だけです。セキュリティ機能も、日本の光回線で必須になるIPv6 IPoEの対応方式も、接続できる台数も横並びです。「2年半分の進化」と身構えるほど、生活に触れる部分は変わっていません。
変更点ハイライト——本当に効く違いは3つ
📊 変更点サマリ
新機能はMLO・4K-QAM・Multi-RUの3つ、仕様変更は通信速度・有線ポート・本体形状・カバー範囲表記・パック展開の5つです。このうち購入判断を左右するのは次の3点に絞られます。
① 通信規格がWi-Fi 7になった——ただし6GHz帯はない
BE25はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)に対応し、X50はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)です。世代がひとつ上がったことで、MLO・4K-QAM・Multi-RUという3つの新技術が使えるようになりました。
ただし大きな注釈が付きます。BE25は6GHz帯に対応していません。仕様表の対応バンドは2.4GHzと5GHzのデュアルバンドで、この点はX50とまったく同じです。Wi-Fi 7の目玉としてよく挙げられる320MHz幅は6GHz帯でしか使えないため、BE25では利用できません。実際、最大帯域幅は仕様表でBE25が160MHz、X50がHE160(160MHz)と同じ数字です。
MLOは複数の帯域を束ねて同時に使う技術で、BE25では2.4GHzと5GHzの組み合わせで動きます。ただし2.4GHz帯は電子レンジやBluetooth、近所のWi-Fiで混みやすいため、速度を積み上げる効果は限定的です。MLOの本領は「片方が詰まっても通信が途切れにくい」という安定性の側にあります。
② 最大速度が5GHz・2.4GHzとも約20%上がった
公称速度は5GHzが2402Mbps→2882Mbps、2.4GHzが574Mbps→688Mbpsになりました。数字だけ見ると順当な進化ですが、この差がどこから来ているかはカタログの数字だけで特定できます。
🧮 速度差の出どころを検算する
- 両機種とも5GHzは2×2の2ストリーム、帯域幅はどちらも最大160MHz(仕様表で確認)
- ストリーム数も帯域幅も同じなので、差が生まれる余地は変調方式だけ
- Wi-Fi 7の4K-QAMは、Wi-Fi 6の1024-QAMに対して1回の送信で運ぶ情報量が理論上1.2倍になる
- 5GHz:2402 × 1.2 = 2882.4 → BE25の公称2882Mbpsと一致
- 2.4GHz:574 × 1.2 = 688.8 → BE25の公称688Mbpsと一致
※両機種の公式仕様表の値から算出。BE25の速度向上は4K-QAMによる上乗せで説明が付きます。
つまりBE25の速度アップは「変調方式を変えた分の約20%」がすべてです。アンテナが増えたわけでも、電波の幅が広がったわけでもありません。そして4K-QAMは、電波の状態が良い近距離でしか成立しない繊細な変調です。壁を1枚隔てた部屋では、この20%は消えます。同じ部屋でスマホをルーターの横に置いたときにだけ効く上積みだと理解しておくのが正確です。
加えて、この20%を受け取るにはスマホやPCの側もWi-Fi 7に対応している必要があります。手持ちの端末がWi-Fi 6止まりなら、BE25を買っても通信は従来どおりの速度で行われます。
③ 有線ポートが2.5Gbps化——ただし本数は3基から2基へ
ここがこの2機種でもっとも実用に響く違いです。X50は1Gbpsのポートが3基、BE25は2.5Gbpsのポートが2基。速度は2.5倍になりましたが、本数は1本減りました。
影響が出るのは、ユニット同士をLANケーブルでつなぐ「有線バックホール」を組んだときです。親機は回線側(WAN)で1本、子機へのバックホールで1本を使うため、BE25では親機の空きがゼロになります。X50なら1本残ります。子機側も、BE25は空き1本、X50は空き2本という差が出ます。
| 有線バックホール構成時の空きポート | 🆕 Deco BE25 | 📦 Deco X50 |
|---|---|---|
| 親機(WAN+バックホールで2本使用) | 残り0本 | 残り1本 |
| 子機(バックホールで1本使用) | 残り1本 | 残り2本 |
| 1本あたりの上限速度 | 2.5Gbps | 1Gbps |
口コミでも、BE25では「ポートが2つしかなくハブを足すことになった」という不満が挙がる一方、X50では「3ポートあるのでNASやゲーム機を追加のハブなしでつなげる」という評価が定着しています。速度を取るか本数を取るかは、家にある有線機器の数で決まります。
なお、どちらもWAN/LANは自動判別で挿し間違いを気にする必要はありません。ただし公式注記によればWANとして働くのは同時に1ポートのみです。
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Bell
新しい方がポート減ってるの、地味にきつくない? 僕の部屋、テレビとゲーム機とプリンターが有線なんだけど。
Kura
3台なら確実に足りないね。千円台のスイッチングハブを足せば解決はする。でもその手間と費用を嫌うならX50でいい。
Bell
ハブ足すくらいならいいかも。プリンターなんて年に3回しか使わないし。
Kura
そこは意見が分かれるところだね。ぼくは機器が増えるほど故障点も増えると思うから、最初からポートが多い方を選びたい派。
新モデルBE25を選ぶ意味はどこにあるか
ここまでで、Wi-Fi 7になったこと自体が劇的な体感差を生むわけではないとわかりました。では差額を払ってBE25を選ぶ理由はどこにあるのか。スペック表の数字より、置き方と回線の将来性の側にあります。
🚀 1Gbps超の回線を受けられる
10ギガ・5ギガの回線では、X50は入口のWANが1Gbpsなのでそこで頭打ちになります。BE25の2.5Gbpsポートは上限を2.5倍に引き上げます。高速回線を引いている家庭には、これが決定的な選択理由です。
📐 高さ62mmで置ける場所が増える
X50は110×110×114mmの縦長円筒で、棚の中段には入らないことがあります。BE25は150×150×62mmと平たく、テレビ台の上にも収まります。設置場所が電波の届き方を決めるメッシュでは、置ける場所が増えること自体が価値になります。
🔗 MLOで通信が途切れにくい
2.4GHzと5GHzを同時に使うMLOは、速度を伸ばすより「片方が混んでも通信を維持する」方向に効きます。ユニット間のバックホールにも使われ、無線でメッシュを組んだときの安定性に寄与します。
🕒 サポートを受けられる期間が長い
X50は発売から4年が経過しています。ファームウェア更新やセキュリティ対応が続く期間は、一般に新しい製品ほど長くなります。何年使うつもりかでこの差の重みは変わります。
逆に、期待しない方がいいこと
正直に書きます。手持ちのスマホやPCがWi-Fi 6までしか対応していない場合、BE25に替えても通信速度は変わりません。4K-QAMもMLOも、端末側が同じ機能を持っていて初めて成立するからです。「新しい規格だから全体的に速くなる」という買い方をすると、確実に肩透かしを食います。
電波の届く範囲も同様です。BE25の仕様表にはカバー範囲の数値が記載されていません(X50は3〜4LDK・420㎡と明記)。アンテナは4本でX50の3本より多く、公式グレードも1段上ですが、公式が数字を示していない以上「X50より広く飛ぶ」と断定はできません。口コミでもBE25は「1台では間取りが分断された家をカバーしきれなかった」という声が出ています。1台で家全体をまかなおうとしない原則は、どちらも変わりません。
💰 差額 4千円台を払う価値があるか
性能で判断する方への答えは明快です。回線が1Gbps超ならBE25の勝ちで、1Gbps以下なら差額に見合う速度上昇は得られません。将来性や安心感で判断する方には、4千円台で「規格の1世代ぶんの寿命」と「置き場所の自由」を買うと考えると納得しやすい金額です。ただし有線機器が3台以上あるなら、その4千円台にハブ代が上乗せされる点を計算に入れてください。
進化幅と価格差の判定——どちらを買うべきかの結論
🎯 進化幅と価格差の総合判定
結論:重視するポイント次第で判断が分かれます(後述の診断を参照)
🆕 Deco BE25(新モデル)を選ぶべき人
- 10ギガ・5ギガ回線を契約している(予定がある)ユーザー
- 棚の中段やテレビ台など、高さに制約のある場所へ置きたいユーザー
- サポート期間の長さを見込んで長く使いたいユーザー
📦 Deco X50(旧モデル)を選ぶべき人
- 回線が1Gbps以下で、差額に見合う速度上昇が見込めないユーザー
- 有線機器が3台以上あり、ポート数を確保したいユーザー
- 3パック構成で広い家をカバーしたいユーザー
判定は「用途次第」に落ち着きました。差分の中身が速度そのものより接続環境に依存するためです。回線が速い家では価格差以上の価値が出て、そうでない家では体感がほとんど変わりません。同じ製品でも、家の条件で評価が正反対になるタイプの世代交代です。
5軸スコアの内訳
スペックと口コミ傾向をもとに、5つの評価軸で両機種を10点満点で採点しました。これは今回の2機種の相対的な位置関係を示すもので、他の記事のスコアと絶対比較する目的のものではありません。

📊 採点基準
- 通信速度:公称速度・帯域幅・変調方式で比較。BE25の約20%上乗せを加点、帯域幅が両機種とも160MHzで同じ点を減点材料にしています
- 有線・回線対応力:ポート速度(2.5Gbps/1Gbps)と本数(2基/3基)の両面で評価。速度上限の高いBE25を上に置きつつ本数の少なさを差し引いています
- 電波の届き方:アンテナ本数・公式のWi-Fi性能グレード・公称カバー範囲の記載有無・パック展開で評価。数値が公開され3パックも選べるX50を上にしています
- 機能・将来性:MLO・4K-QAM・Multi-RUの有無と発売からの経過年数で評価。6GHz非対応で320MHz幅が使えない点を、BE25を満点にしない理由としています
- コストパフォーマンス:実勢価格に対して得られる機能の量で評価。口コミの蓄積量も加味し、価格がこなれたX50を上にしています
※スペックは各メーカー公式サイト(Deco BE25・Deco X50)の仕様表を参照。口コミは楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を分析。価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)。
スコアの形を見ると、両機種は得意な方向が真逆です。BE25は通信速度と機能・将来性で外側に張り出し、X50は電波の届き方とコストパフォーマンスで外側に出ています。総合点はBE25が7.7、X50が7.3とわずか0.4差でした。
この0.4差の付け方について、判断の過程を正直に書いておきます。迷ったのは「電波の届き方」でX50を上に置くかどうかでした。アンテナ本数も公式のグレード表記もBE25の方が上だからです。それでもX50を上にしたのは、公称カバー範囲が数値で示されていることと3パック構成が選べることを重く見たためです。広い家で確実に電波を回すには、1台あたりの性能より台数を足せる設計の方が効きます。ここは判断が分かれてよい部分です。
TP-Link Deco BE25の詳細レビュー
1万円台でWi-Fi 7のメッシュを組める入門機です。2.5GbpsのWAN/LANポートを2基持つことがこの製品の核で、Wi-Fi側の進化は控えめ。高さ62mmの平たい形に作り替えられ、置き場所の制約が小さくなりました。
| 発売日 | 2024年10月 |
|---|---|
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)/BE3600クラス |
| 最大速度 | 5GHz 2882Mbps/2.4GHz 688Mbps |
| 対応バンド | デュアルバンド(6GHz非対応)/最大帯域幅160MHz |
| 有線ポート | 2.5Gbps WAN/LAN×2(自動判別) |
| アンテナ/ストリーム | ハイゲインアンテナ×4(内蔵)/4ストリーム |
| Wi-Fi 7の機能 | MLO/4K-QAM/Multi-RU/160MHz帯域幅 |
| IPv6 IPoE | v6プラス・IPv6オプション・OCNバーチャルコネクト・Transix・クロスパス・v6コネクト ほか |
| 接続可能台数 | 150台以上 |
| 寸法 | 150×150×62mm |
| パック展開 | 1パック/2パック |
| 実勢価格(1パック) | 1万円台後半 |
出典:TP-Link公式/価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)
2.5Gbpsポートが効く場面と効かない場面
BE25を選ぶ最大の理由は2.5Gbpsの有線ポートです。ただしこの性能が活きるかどうかは、契約している回線で決まります。1Gbpsの光回線を使っている家では、入口の速度が1Gbpsに制限されるため、ポートが2.5Gbps対応でも通る量は変わりません。
効くのは、10ギガ・5ギガの回線を契約している場合と、NASと有線接続して大きなファイルをやり取りする場合です。高速回線の利用者からは、有線側で2Gbps台後半という測定結果の報告が出ています。回線が速い家では、ここだけで買い替える価値があります。
設置しやすさは素直に進化している
高さ62mmという寸法は、実物を置いてみると効いてきます。テレビ台の上、キッチンカウンターの端、本棚の中段——縦長の円筒では置けなかった場所に収まります。メッシュWi-Fiは設置場所が性能を決める製品なので、置ける候補地が増えることは仕様表の数字以上の意味を持ちます。
※以下は楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を分析した結果です。Deco BE25は2024年10月発売で日本国内の口コミがまだ少なく(楽天市場レビューは★4.2・5件)、以下の傾向は少数の利用者の声と実機レビュー記事の検証内容を合わせて整理したものです。記事中のワードクラウドは、編集部が読み込んだ口コミの傾向を独自にまとめた要約をもとに言及テーマを集計・可視化したイメージ図で、レビュー原文から自動生成したものではありません。
✅ 購入者が特に評価しているポイント
- 専用アプリの案内どおりに進めるだけで設定が終わり、機器に詳しくなくても迷わなかったという声が最も多い
- 高速回線の契約者から、有線側で2Gbps台後半という測定結果の報告が出ている
- 1階と2階に1台ずつ置くと電波の谷が消え、移動しても接続の切り替わりを意識せず使えたという報告
- 本体が小ぶりで白基調のため、置き場所を選ばず部屋の見た目を損ねないという評価
- 古いルーターや初期のDecoから乗り換えた層が、速度と安定性の差を最も強く実感している
⚠️ 購入前に知っておきたい注意点
- Wi-Fi 7をうたいながら6GHz帯に対応しない点が、繰り返し指摘される物足りなさになっている
- 有線ポートが2基で前世代の3基から減ったため、ハブの追加が必要になったという不満
- 同梱のLANケーブルが旧規格で2.5Gbpsを活かせず、買い直したという指摘
- 1台では間取りが分断された3LDKをカバーしきれなかったという報告
- 電源アダプターが大きく、コンセント周りの取り回しに気を使うという声

付属LANケーブルの件は先に手当てしておくと確実です。有線バックホールを組むつもりなら、2.5Gbps対応をうたうケーブルを別途用意しておくと手戻りがありません。
✅ メリット
- 2.5GbpsのWAN/LANポート×2で、1Gbpsを超える光回線の速度を受け止められる
- 5GHz 2882Mbps/2.4GHz 688Mbpsと、Wi-Fi 6世代から公称で約20%上乗せ
- MLOにより2.4GHzと5GHzを同時に使い、片方が混雑しても通信が途切れにくい
- 高さ62mmの低い形状で、棚やテレビ台など置ける場所が増えた
- v6プラス・OCNバーチャルコネクトなど主要なIPv6 IPoE方式を一通りカバー
- 発売が新しく、ファームウェア更新を受けられる期間が長いと見込める
⚠️ デメリット
- 6GHz帯に非対応で、Wi-Fi 7の目玉である320MHz幅が使えない(帯域幅は160MHzでX50と同じ)
- 有線ポートが2基。有線バックホールを組むと親機の空きがなくなる
- 速度の上乗せは端末側もWi-Fi 7対応であることが前提で、旧端末では体感差が出ない
- 仕様表にカバー範囲の数値表記がなく、何㎡まで届くかを公式値で確認できない
- 3パック構成がなく、3台以上で組みたい場合は1パックを買い足す形になる
- 日本国内の口コミがまだ少なく、長期使用の評判を集めにくい
こんな方におすすめ
10ギガ・5ギガの光回線を契約している方、Wi-Fi 7対応のスマホやPCをすでに持っている方、そして棚やテレビ台に収まる高さの機器を探している方に向いています。逆に、1Gbps回線で端末もWi-Fi 6までなら、差額に見合う変化は起きません。
TP-Link Deco X50の詳細レビュー
2022年発売のWi-Fi 6メッシュで、TP-Linkの家庭向けメッシュを普及させた定番機です。1台につきギガビットポートを3基持つことと、2パックで3〜4LDK・420㎡という公称カバー範囲が明示されていることが強みです。発売から4年が経ち、価格は1万円台前半まで落ち着いています。
| 発売日 | 2022年4月 |
|---|---|
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)/AX3000クラス |
| 最大速度 | 5GHz 2402Mbps(HE160)/2.4GHz 574Mbps |
| 対応バンド | デュアルバンド/最大帯域幅160MHz |
| 有線ポート | ギガビットポート×3(WAN/LAN自動判別) |
| アンテナ/ストリーム | 内蔵アンテナ×3/4ストリーム(5GHz 2×2・2.4GHz 2×2) |
| カバー範囲(公称) | 3〜4LDK・最大420㎡(2パック)/1パック230㎡・3パック600㎡ |
| IPv6 IPoE | v6プラス・IPv6オプション・OCNバーチャルコネクト・Transix ほか |
| 接続可能台数 | 150台 |
| 寸法 | 110×110×114mm |
| パック展開 | 1パック/2パック/3パック |
| 実勢価格(1パック) | 1万円台前半 |
出典:TP-Link公式/価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)
3ポートと3パック——拡張の余地がこの機種の価値
X50を選ぶ理由は速度ではありません。1台あたり3基の有線ポートと、1・2・3パックから選べる構成の自由度です。有線バックホールを組んでもポートが残るので、テレビやゲーム機、NASをそのままつなげます。3階建てや広い戸建てで3台構成を組みたい場合も、最初から3パックが用意されています。
カバー範囲が公称値で示されている点も、選ぶ側には実務的な安心材料です。2パックで3〜4LDK・420㎡、3パックで600㎡という数字があると、自宅の広さから必要な台数を見積もれます。
4年ぶんの口コミ蓄積が判断材料になる
発売から4年が経ち、楽天市場のレビューは1パックで63件・2パックで61件・3パックで34件と積み上がっています(平均はいずれも★4.5前後)。良い点も不満も出そろっているため、自分の環境で起きそうな問題を買う前に想像できます。
※以下は楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を分析した結果です。記事中のワードクラウドは、編集部が読み込んだ口コミの傾向を独自にまとめた要約をもとに言及テーマを集計・可視化したイメージ図で、レビュー原文から自動生成したものではありません。
✅ 購入者が特に評価しているポイント
- 中継機でも届かなかった2階やガレージまで電波が回るようになったという声が非常に多い
- 有線ポートが1台に3つあり、NASやゲーム機を追加のハブなしでつなげる点が実用面で高く評価されている
- アプリの案内に沿って5分から10分ほどで使える状態になり、初めてでも詰まらなかったという評価
- レビュー分析では400〜600Mbps台の測定結果が中心で、条件が良ければ1Gbpsを超えたという報告もある
- 接続端末ごとにどのユニットへつながっているかをアプリで確認でき、設置場所を決める根拠になる
⚠️ 購入前に知っておきたい注意点
- IPv4 over IPv6方式との相性に制約があり、回線事業者の機器の配下にぶら下げる構成を強いられたという不満が最も目立つ
- 数日に一度通信が切れて再起動が必要になる症状の報告があり、自動再起動の設定で凌いでいる利用者がいる
- 1台だけで使うと部屋を1つ挟んだだけで速度が落ち、メッシュを組んで初めて本領が出る
- 有線ポートが1Gbps止まりのため、1Gbpsを超える回線契約では頭打ちになる
- 円筒形で高さがあり、寝室や棚に置くと存在感が気になるという声

不満の筆頭にある接続方式の話は、購入前に確認する価値があります。X50はv6プラスやOCNバーチャルコネクトなど主要なIPv6 IPoEに対応していますが、回線事業者がどの方式を使っているかで設定手順が変わります。ホームゲートウェイを貸与されている場合は、その配下にブリッジモードで置く構成が最も確実です。
数日に一度切れるという報告は、環境依存の可能性が高いと見ています。全体では圧倒的多数が安定と評価しており、報告の多くがIPv6まわりの構成に集中しているためです。
✅ メリット
- ギガビットポートが1台に3基あり、有線バックホールを組んでもポートが残る
- 2パックで3〜4LDK・420㎡という公称カバー範囲が明示されており、必要台数を見積もりやすい
- 1・2・3パックから選べ、広い家では最初から3台構成を組める
- 実勢価格が1万円台前半まで下がっており、2台構成でも予算を抑えられる
- IPv6 IPoE・WPA3・HomeShield・VPNサーバーなど、日常運用に必要な機能はBE25と同等
- 4年ぶんの口コミが蓄積しており、購入前に判断材料が多い
⚠️ デメリット
- 有線が1Gbps止まりで、10ギガ・5ギガの回線を契約しても速度を活かしきれない
- Wi-Fi 6までの対応で、MLO・4K-QAMといったWi-Fi 7の機能は使えない
- 高さ114mmの円筒形で、棚の中段など高さに制約のある場所には収まりにくい
- 発売から4年が経過しており、更新を受けられる期間は新しい世代より短くなる
- 子機側では5GHz帯をバックホールと端末通信で分け合うため、子機周辺の速度が親機側より落ちる
⚠️ 旧モデル購入時の注意
- 2026年8月時点で生産終了は告知されていません。ただし発売から4年が経ち、在庫は徐々に絞られていく段階です
- 楽天市場では複数のショップで新品在庫を確認できます。一方Amazonでは1ユニット単品のページで新品在庫が切れ、中古出品が販売枠を取っていました(2026年8月18日時点)。購入時は必ず新品表記と販売元を確認してください
- 3パック構成は現行のBE25にはありません。3台以上で組むなら、X50が選べるうちに揃える方が確実です
- 保証・サポートはメーカー規定に従います。購入前に販売店の保証条件をご確認ください
こんな方におすすめ
1Gbpsの光回線を使っていて、有線でつなぎたい機器が3台以上ある方。または3階建て・広い戸建てで3台構成を組みたい方に向いています。逆に、すでに10ギガ回線を引いている方がX50を選ぶと、契約している回線速度を捨てることになります。
差額 4千円台をどう考えるか
1パックあたりの実勢価格は、BE25が1万円台後半、X50が1万円台前半で、差は4千円台です。X50の価格に対して約3割高い計算になります。この金額はちょうど、ギガビット対応の小型スイッチングハブとLANケーブル数本を買える程度です。つまり「差額を払ってBE25を選ぶ」か「X50にして有線ポートを増やす」かという二択にもなります。
4千円台で買えるのは「速度」ではなく「上限」
ここまでの検証をまとめると、差額で手に入るものははっきりしています。今日から速くなる何かではなく、回線を速くしたときに受け止められる上限です。1Gbps回線のままなら、BE25を選んでも通信の体感はほぼ変わりません。逆に10ギガ回線を引いた瞬間、X50では1Gbpsで止まり、BE25では2.5Gbpsまで伸びます。
そう考えると、判断はシンプルになります。回線を速くする予定があるかどうか。予定があるなら差額は先行投資として意味を持ち、予定がないなら4千円台は端末側がWi-Fi 7に揃うまで眠り続けます。
2台構成で組む場合の考え方
メッシュは2台以上で組んでこそ本領を発揮します。1パックずつ2台揃える場合、差額は単純計算で9千円弱に広がります。この規模になると、差額でX50をもう1台足して3台構成にするという選択肢が現実的になってきます。電波の届き方は台数と配置でほぼ決まるため、規格を1世代上げるより台数を増やす方が、体感の改善は大きくなりやすいのが実情です。
ただし2パックセットは1パック単品より単価が安く設定されているのが通常です。実際に組む台数が決まっているなら、セット品の価格を確認してから計算し直してください。
Bell
4千円台で速くならないなら、僕は安い方でいいや。うち、まだ1ギガの回線だし。
Kura
その判断は合理的だね。ただ引っ越しの予定があるなら話は変わる。新居で10ギガを引くなら先にBE25にしておく手もある。
Bell
引っ越しは…来年あるかも。うーん、まだ決めきれないな。
どちらを選ぶべき?——状況別おすすめガイド
ここまでの内容を、家の条件ごとに整理します。自分に当てはまる項目から読んでください。
10ギガ・5ギガの光回線を契約している方に
迷わずDeco BE25です。X50の有線ポートは1Gbpsが上限なので、契約した回線速度をルーターの入口で捨てることになります。月々の回線料金を余分に払いながら1Gbpsで使うのは、もっとも避けたい構成です。BE25なら有線1本で2Gbps台という測定結果が報告されています。
NASやゲーム機など有線接続の機器が3台以上ある方に
Deco X50が向いています。1台につきギガビットポートが3基あるため、有線バックホールを組んでもポートが残ります。BE25でも別途スイッチングハブを足せば解決しますが、機器と電源が1つ増え、故障の可能性がある箇所も増えます。回線が1Gbpsなら、ポート速度を上げる意味も小さいままです。
3階建て・広い戸建てで3台構成を組みたい方に
Deco X50をおすすめします。理由は3パック構成が用意されていることと、公称カバー範囲が数値で示されていること(2パック420㎡・3パック600㎡)です。BE25は1・2パックのみのため、3台にするには1パックを買い足す形になります。広い家では規格の世代より台数の方が効きます。
スマホやPCをWi-Fi 7対応に買い替えた(買い替える予定の)方に
Deco BE25です。4K-QAMによる約20%の上乗せもMLOも、端末側が対応して初めて効きます。逆に手持ちの端末がWi-Fi 6までなら、この差は発生しません。すでに対応端末が家にあるなら、差額は素直に投資として回収できます。
置き場所に高さの制約がある方に
Deco BE25が収まります。高さ62mmの平たい形なので、棚の中段やテレビ台の上に置けます。X50は高さ114mmの円筒で、置ける場所が限られることがあります。メッシュは設置場所で性能が決まるため、「置きたい場所に置ける」ことは仕様表の数字と同じくらい重要です。
どちらでも構わない方(1Gbps回線・有線は2台まで・端末はWi-Fi 6)
この条件なら体感差はほとんど出ません。安く済ませたいならX50、長く使うつもりならBE25で構いません。強いて言えば、この先5年使うつもりならBE25、2〜3年で見直すつもりならX50が無駄がありません。
🧭 3つの質問で決める
- 契約回線は1Gbpsを超えていますか? → はい:BE25
- 有線でつなぎたい機器が3台以上ありますか? → はい:X50
- 3台以上のユニットで組む予定がありますか? → はい:X50
すべて「いいえ」なら、置きたい場所に収まる方を選んでください。それでも決まらなければ、差額4千円台ぶんの将来性を買うか買わないかの好みの問題です。
よくある質問(FAQ)
Q. 旧モデルのDeco X50はいつまで買えますか?
A. 2026年8月時点で生産終了は告知されておらず、楽天市場では複数のショップに新品在庫があり1・2・3パックとも購入できます。ただし発売から4年が経ち、在庫は今後絞られていく段階です。Amazonでは1ユニット単品のページで新品在庫が切れ、中古出品が販売枠を取っている状態も確認されました。3パックで組む予定があるなら、選べるうちに揃えておくのが確実です。
Q. 新モデルと旧モデル、電気代に差はありますか?
A. TP-Linkは両機種とも公式仕様表に消費電力を記載していないため、差を数値で示すことはできません。家庭用のメッシュWi-Fiルーターは1台あたり数ワットから十数ワットで動作するのが一般的で、この規模では機種差が電気代として体感できる金額になることはまずありません。選ぶ基準にする要素ではないと考えて差し支えありません。
Q. 旧モデルの保証・修理サポートはいつまで受けられますか?
A. 製品保証は購入時の販売店・メーカー規定に従います。TP-Linkの家庭用ルーターは3年保証で販売されているものがあり、Deco X50も3年保証をうたう販売ページが確認できます。条件は販売店ごとに異なるため、購入前に商品ページの記載をご確認ください。ファームウェア更新は一般に新しい製品ほど提供期間が長く、長く使うならBE25が有利です。
Q. 中古のDeco X50を買っても大丈夫ですか?
A. 新品での購入を強くおすすめします。ルーターは家じゅうの通信の入口になる機器で、前の所有者の設定が残っていた場合のリスクや、メーカー保証を受けられない点が問題になります。実際、Amazonでは1ユニット版のページで中古出品が販売枠を取っている状態が確認されました。楽天市場では新品が1万円台前半で流通しているため、あえて中古を選ぶ価格差はありません。購入時は必ず新品表記と販売元を確認してください。
Q. Deco BE25の値下がりを待つべきですか?
A. 2024年10月発売から1年半以上が経ち、実売はすでに発売時の想定価格前後まで落ち着いています。ここから大きく下がる局面があるとすれば、次の世代が出るタイミングです。ただし待っている間、いま困っている電波の問題は解決しません。今の通信環境に不満があるなら待つ理由は薄いと考えます。逆に、いま特に困っていないなら急いで買い替える必要もありません。
Q. Deco BE25とDeco BE22は何が違いますか?
A. Wi-Fiの速度は両方ともBE3600クラスで同じです。違いは有線ポートの速度で、BE25が2.5Gbps、BE22が1.0Gbpsです。つまり、1Gbps回線を使っていて有線の速度を上げる必要がないならBE22でも用は足ります。逆に10ギガ・5ギガの回線を契約しているなら、BE22を選ぶとX50と同じ1Gbpsの壁に当たります。型番の数字が大きい方が無線も速い、という関係ではありません。
Q. Deco X50の後継機がDeco BE25なのですか?
A. TP-Linkは公式に「X50の後継機はBE25」とアナウンスしていません。この記事で新旧として並べているのは、価格帯が近い前世代機と現行世代機という関係にもとづくものです。仕様の方向性も、単純な上位互換ではありません。BE25は無線規格と有線速度で上を行きますが、有線ポート数・公称カバー範囲の明示・3パック構成という点ではX50が上です。
Q. いま使っているDeco X50にBE25を買い足して混ぜられますか?
A. Decoシリーズは世代の異なるモデル同士でも同じネットワークに組み込める設計で、既存のDecoにBE25を追加した利用者の報告もあります。ただし速度の上限は通信経路上のいちばん遅い機器に引きずられます。追加前にTP-Link公式FAQ「Decoシリーズは相互に互換性がありますか?」で対応する組み合わせをご確認ください。
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まとめ
Deco BE25とDeco X50の違いを、公式仕様表から5点に絞って見てきました。
- Wi-Fi 7になったが6GHz帯は非対応。帯域幅は両機種とも160MHzで同じ
- 速度の上乗せは約20%で、その出どころは4K-QAM。近距離かつ端末側もWi-Fi 7対応のときにだけ効く
- 有線は2.5Gbpsに高速化したが、本数は3基から2基へ減った
- 本体は高さ114mmの円筒から62mmの低背型へ。置ける場所が増えた
- カバー範囲の公称値と3パック構成はX50にだけある
そしてIPv6 IPoEの対応方式、WPA3、VPN、HomeShield、接続可能台数といった日常の使い勝手に関わる部分は、ほぼすべて同じでした。2年半という間隔のわりに、生活に触れる部分の変化は小さい世代交代です。
だからこそ判断は明快になります。回線が1Gbpsを超えているならBE25、有線機器が3台以上あるかユニットを3台置くならX50。どちらにも当てはまらない家では、置きたい場所に収まる方を選んで問題ありません。
ルーターは一度置けば数年触らない機器です。2年後の自分の家に何本のLANケーブルが伸びていて、回線が何ギガになっているか——そこを想像してから決めると、選び間違いが減ります。
Bell
結局、規格の新しさじゃなくて回線とポートの数で決まるんだね。ちょっと拍子抜けした。
Kura
ネットワークはだいたいそうなんだ。いちばん遅いところが全体の速度になる。だから入口と本数を見る。
Bell
じゃあ僕は引っ越しが決まるまで保留。決まったら回線と一緒に考える。
Kura
それでいい。ただ夜だけ止まる件は先に調べよう。ルーターじゃなくて回線側が原因なら、買っても直らないから。
📌 免責事項
- 本記事の価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonにおける実売価格(安い方)をもとにしています。価格は変動しますので、購入前に必ずリンク先で最新価格をご確認ください。
- スペックはTP-Link公式サイトの製品仕様表を出典としています。仕様は予告なく変更される場合があります。ハードウェアバージョンによって仕様が異なることがあるため、購入前に販売ページの表記をご確認ください。
- 通信速度はいずれも規格上の理論値であり、実際の速度は契約回線・住環境・接続機器・同時接続台数によって変動します。記載の測定値は第三者の検証報告にもとづく参考値です。
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