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WH-1000XM6とWH-1000XM5の実売価格差は、約2万1千円です。3年ぶりの世代交代で新モデルは5万円台、型落ちとなった旧モデルは3万円台まで下がりました。
この差額をどう読むかで答えは分かれます。ノイズキャンセリングの心臓部であるプロセッサーは7年ぶりに刷新され、マイクは8個から12個へ増えました。一方で、連続再生時間・充電時間・クイック充電の条件は新旧でまったく同じ数値です。「全部が進化した」わけではありません。
この記事では、ソニー公式の仕様表・プレスリリース・特長ページを1項目ずつ突き合わせ、本当に変わった5つの違いと、変わらなかった項目を切り分けます。カタログの言い回しが変わっただけの箇所も指摘するので、買い替えの判断材料にしてください。
Bell
Kura、ヘッドホン欲しくて調べてたら同じソニーで6と5があってさ。2万円も違うんだけど、これ普通に新しい方買っとけばいいの?
Kura
そこ、意外と即答できないんだ。中身はかなり変わってるけど、バッテリーの持ちは1時間も伸びてない。むしろ通話できる時間は旧モデルの方が長いよ。
Bell
えっ、新しい方が短いの!? 3年も経ってるのに?
Kura
ノイキャンを切って通話した場合の話ね。処理が重くなった分どこかにしわ寄せは来る。だから「新しい=全項目で上」って前提を先に外そう。
✅ この記事でわかること
- WH-1000XM6とWH-1000XM5の全スペックを1項目ずつ対照した差分表
- 購入判断に直結する5つの違いと、その体感差
- 3年経っても変わらなかった項目(バッテリー・充電・音の基本設計)
- 約2万1千円の差額に見合うかの判定と、新旧それぞれが向く人
- 旧モデルWH-1000XM5がいつまで新品で買えるかの在庫状況
- 新旧比較でよくある疑問と、購入前の注意点
【結論】WH-1000XM6とWH-1000XM5、どちらを買うべきか
先に結論を出します。静けさと通話品質に予算を割ける方はWH-1000XM6、音楽を聴く用途が中心で3万円台に抑えたい方はWH-1000XM5です。旧モデルは性能が古びたのではなく、値下がりによってコストパフォーマンスが跳ね上がった状態にあります。
判断が割れるのは「ノイズキャンセリングの強さにいくら払うか」の一点です。WH-1000XM5のノイズキャンセリングは発売当時に業界最高クラスと位置づけられた実力で、いま使っても地下鉄や飛行機の低い唸りは十分に沈みます。そこからさらに一段静かにするために約2万1千円を払うかどうか——これが本記事で最後まで扱う論点です。
発売時期とシリーズの位置づけ
1000Xシリーズは、ソニーのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンの最上位ラインです。末尾の数字が世代を示し、XM3・XM4・XM5・XM6と続いてきました。
| WH-1000XM6 発表/発売 | 2025年5月16日発表/2025年5月30日発売 |
|---|---|
| WH-1000XM5 発表/発売 | 2022年5月13日発表/2022年5月27日発売 |
| 世代間隔 | 約3年(XM4→XM5は約1年9か月) |
| 価格設定 | 両機ともオープン価格(ソニーストア価格は XM6 約5万9千円/XM5 約5万6千円・いずれも税込) |
出典:ソニー ニュースリリース(2025年5月16日)/同(2022年5月13日)/ソニーストア価格は各製品ページ
なぜ3年空いたのか——プロセッサーの世代交代
間隔が3年に伸びた理由は、ソニー自身の説明から読み取れます。WH-1000XM6の製品ページには、搭載するQN3プロセッサーが「WH-1000XM3以来7年ぶりのアップグレード」と書かれています。
つまりXM4とXM5は、XM3で登場したQN1を使い続けていました。XM5は統合プロセッサーV1を足す構成で性能を伸ばしましたが、心臓部そのものは据え置きです。XM6でQN1がQN3に置き換わり、統合プロセッサーもV2になりました。プロセッサーの世代が動いた点が、この3年の実体です。
WH-1000XM5は現行モデルとして併売中
2026年8月時点で、ソニーの公式製品ページにWH-1000XM5は掲載されたままで、生産完了や販売終了の告知は出ていません。後継機が出た後も一定期間は併売するのが1000Xシリーズの通例で、いまはその期間にあたります。
ただし価格の動き方は新旧で大きく違います。ソニーストア価格に対する実売の下がり方は、WH-1000XM6が5%程度なのに対し、WH-1000XM5は4割近く。約2万1千円という価格差は、性能差というより「3年分の値下がり」がそのまま表れたものだと理解しておくと、この先の判断がしやすくなります。
WH-1000XM6とWH-1000XM5のスペック差分表
ソニー公式の仕様表・プレスリリース・特長ページから抽出した全項目を一覧にしました。色が付いている行が新旧で値の異なる項目、白い行が変わっていない項目です。
| 項目 | 🆕 新モデル ソニー WH-1000XM6 2025年5月30日発売 |
📦 旧モデル ソニー WH-1000XM5 2022年5月27日発売 |
|---|---|---|
| 📊 スペック比較(全項目) | ||
| 実売価格帯 | 5万円台差額 約2万1千円 | 3万円台 |
| ソニーストア価格 | 約5万9千円税込・差は約3千円 | 約5万6千円 |
| NCプロセッサー | QN3 + 統合V2信号処理能力 約7倍 | QN1 + 統合V1 |
| NC用マイク数 | 12個1.5倍 | 8個 |
| NC最適化 | アダプティブNCオプティマイザー騒音のリアルタイム分析を追加 | オートNCオプティマイザー |
| 通話マイク | 左右計6個+AIビームフォーミング | 左右2つずつ+AI機械学習 |
| マイクのミュート操作 | NC/AMBボタン2回押し | 非対応 |
| 折りたたみ機構 | あり(MIM加工金属) | なし |
| キャリングケース | マグネット式 | ジッパー式 |
| 質量 | 約254g+4g | 約250g |
| Bluetooth | Ver.5.3 | Ver.5.2 |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LDAC / LC3LC3追加 | SBC / AAC / LDAC |
| LE Audio・Auracast | 対応 | 非対応 |
| イコライザー | 10バンド/プリセット5種+Game | 5バンド/プリセット8種 |
| 360 Upmix for Cinema | 対応 | 非対応 |
| Scene-based Listening | 対応 | 非対応 |
| BGMエフェクト | 対応 | 非対応 |
| Head Gestureで受話 | 対応 | 非対応 |
| セーフリスニング | 2.0(自動音量調整あり) | 通知のみ |
| 感度(有線・電源ON) | 103 dB/mW | 102 dB/mW |
| 連続再生(NC ON) | 最大30時間 | 最大30時間 |
| 連続再生(NC OFF) | 最大40時間 | 最大40時間 |
| 連続通話(NC OFF) | 最大28時間旧モデルが4時間長い | 最大32時間 |
| 充電時間 | 約3.5時間 | 約3.5時間 |
| USB PDクイック充電 | 3分充電で約3時間再生 | 3分充電で約3時間再生 |
| ドライバーユニット | 30mm 専用設計(穴あきボイスコイルボビン)素材はどちらもカーボンファイバーコンポジット | 30mm 専用設計 |
| 再生周波数帯域 | 4Hz – 40,000Hz | 4Hz – 40,000Hz |
| マルチポイント | 対応(2台) | 対応(2台) |
| LDAC・DSEE Extreme | 対応 | 対応 |
| 360 Reality Audio | 認定モデル/ヘッドトラッキング対応 | 認定モデル/ヘッドトラッキング対応 |
| 有線接続 | 着脱式・ハイレゾ再生対応 | 着脱式・ハイレゾ再生対応 |
| カラー | ブラック/プラチナシルバー/ミッドナイトブルー/サンドピンク/サンドストーン | ブラック/プラチナシルバー/スモーキーピンク |
出典:ソニー WH-1000XM6 主な仕様/同 WH-1000XM5 主な仕様および各機の特長ページ・ニュースリリース/価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)
表を上から眺めると、変わったのは信号処理・マイク・筐体・無線規格・アプリ機能の領域に集中していることがわかります。逆にドライバーユニットの口径、再生周波数帯域、バッテリー、充電、有線接続まわりはほぼそのままです。次の章から、購入判断に効く順に中身を見ていきます。
購入判断に効く違い5つ
📊 変更点サマリ
違い① ノイズキャンセリングの処理能力が約7倍になった
最大の変更点は、ノイズキャンセリングを担うプロセッサーがQN1からQN3へ置き換わったことです。ソニーはプレスリリースで、QN3はWH-1000XM5搭載のQN1の約7倍の信号処理能力を持つと明記しています。
なぜ処理能力が効くのか。ノイズキャンセリングは、拾った騒音を打ち消す逆位相の音をリアルタイムに作る仕組みです。周波数が高い音ほど波形の変化が速く、追従するには短い時間で計算を終える必要があります。処理が速いほど、取りこぼしていた帯域まで手が届きます。
体感として現れやすいのは、低い唸り音ではなく中高域側です。エアコンや電車の走行音のような低い持続音は旧モデルでも十分に沈みますが、キーボードの打鍵音、少し離れた話し声、カフェの食器音といった帯域で差が出ます。口コミでも、走行中の車内で周囲の話し声の輪郭がぼやけるという評価が新モデル側に集まっています。
あわせて、外部の騒音・装着状況・気圧を分析して特性を自動調整する機能が「アダプティブNCオプティマイザー」に進化しました。ただし気圧への対応自体は旧モデルにもあります。WH-1000XM5の「オートNCオプティマイザー」も気圧センサーを持ち、飛行機の与圧変化に合わせて最適化する仕様です。新しくなったのは、外部の騒音そのものをリアルタイムに分析する部分です。「XM6で初めて飛行機に対応した」という説明は誤りなので注意してください。
違い② ノイズ収音マイクが8個から12個に増えた
プロセッサーが速くなっても、入力する騒音データが粗ければ精度は上がりません。そこでマイクの数が増えました。
WH-1000XM5は、ハウジングの外側と内側に左右4つずつ、合計8個のマイクで騒音を拾っていました。WH-1000XM6はこれを1.5倍の12個に増やし、公式説明によれば耳の近くにもマイクを配置しています。
耳元にマイクを置く意味は明確です。狙うのは「鼓膜に届く音」であり、ハウジング表面で測った騒音と耳元で実際に鳴っている音にはずれがあります。眼鏡でハウジングが浮く、髪を挟む、頭の形が合わない——こうした個人差はすべて耳元の音に現れます。測定点を耳に近づけたことが、装着状態のばらつきに強くなった理由です。
違い③ 折りたたみ機構が復活した
WH-1000XM5で最も批判された点が、本体を折りたためない構造でした。ハウジングを回転させて平らにすることはできますが、コの字型のまま畳めないため、付属ケースがどうしても大きくなります。口コミでは、この収納サイズを理由に持ち出しをためらうという声が繰り返し挙がっていました。
WH-1000XM6は折りたたみ機構を復活させました。公式によれば、折りたたみ部分にはMIM加工(金属粉末射出成形)を施した金属を採用し、デザイン性と耐久性を両立させています。ヒンジは可動部であり故障の起点にもなるため、ここに金属加工技術を投じた点は理にかなっています。
ケースの仕様も変わりました。旧モデルのジッパー式から、新モデルはマグネット式の開閉です。片手で開けられるようになり、飛行機の座席ポケットやカバンの隙間に収まりやすくなりました。毎日持ち歩く方にとっては、この項目が5つの違いの中で最も生活に影響します。
違い④ 通話マイクが4個から6個に増えた
通話まわりは新旧で設計思想が違います。
誤解されやすいのですが、ビームフォーミング自体は旧モデルにも入っています。WH-1000XM5は口元への指向性を高めた左右2つずつのマイクと、5億サンプルを超える機械学習によるノイズリダクションを組み合わせる方式でした。WH-1000XM6は左右計6つのマイクに増やし、AIビームフォーミングとAIノイズリダクションの2つのアルゴリズムを、QN3と統合プロセッサーV2で処理します。変わったのは有無ではなく規模です。
公式が挙げる想定シーンは、周囲で誰かが話している環境です。背後の人の声は装着者の声と性質が近く、従来型のノイズリダクションでは削りにくい相手でした。ここに指向性を強めたビームフォーミングを重ねています。カフェや共有オフィスから通話する機会が多いなら、この違いは実務に直結します。
操作面では、NC/AMBボタンを2回押すだけでマイクをミュートできる機能が新モデルに追加されました。会議中にパソコンの画面を探さずに済みます。旧モデルに同等の機能はありません。
違い⑤ LE AudioとAuracastに対応した
無線規格まわりも更新されています。Bluetoothは5.2から5.3へ、対応コーデックにはLC3が加わり、対応プロファイルにもTMAPとPBPが追加されました。これらはいずれもLE Audioを構成する要素です。
実用面で意味を持つのはAuracastへの対応です。1台の送信機器から複数の受信機器へ同時に音声を配信する仕組みで、空港や駅のアナウンス、映画館の音声、ジムのモニター音声などを自分のヘッドホンで直接受け取る用途が想定されています。
正直に書くと、2026年時点で日本国内にAuracastの送信環境が広く整っているとは言えず、買ってすぐ役立つ機能ではありません。ただしヘッドホンは3〜5年使う機器で、非対応の機体に後から規格を追加することはできません。「今の便利さ」ではなく「将来の選択肢」として評価すべき項目です。
3年経っても変わらなかった項目
違いを5つ挙げましたが、比較記事として同じくらい重要なのは「変わらなかったところ」です。ここを知らずに買い替えると、期待した部分が伸びていなくて落胆します。
バッテリーと充電は完全に据え置き
公式仕様表の数値は、新旧でまったく同じです。
- 連続音楽再生:ノイズキャンセリングON時 最大30時間/OFF時 最大40時間(両機とも同一)
- 充電時間:約3.5時間(両機とも同一)
- USB PDクイック充電:3分の充電で約3時間再生(両機とも同一条件)
「新型はバッテリーが伸びた」という説明を見かけたら、それは公式仕様と食い違っています。処理能力が7倍のプロセッサーを積みながら再生時間を維持したこと自体は技術的な成果ですが、購入者から見れば「同じ」です。
さらに連続通話時間はノイズキャンセリングOFF時に限り旧モデルの方が長く、WH-1000XM5が最大32時間、WH-1000XM6が最大28時間です。ノイズキャンセリングON時は両機とも24時間で並びます。通話を長時間続ける使い方では、新モデルが一方的に有利とは言えません。
音の土台は共通設計
ドライバーユニットは両機とも30mmの専用設計で、ドーム部にカーボンファイバーコンポジット素材、エッジ部に柔らかい素材という構成も共通です。この素材はWH-1000XM5の時点ですでに採用されていました。「XM6で新素材になった」わけではありません。
WH-1000XM6の差分は、内部の空気の流れを最適化する穴を設けたボイスコイルボビン構造を追加し、ドーム部の剛性をさらに高めた点です。公式は高音域の再現性向上を効果として挙げています。加えて、著名なマスタリングスタジオのエンジニアと共同でチューニングを行った点が新モデル側の訴求になっています。
再生周波数帯域は両機とも4Hz〜40,000Hz(JEITA)で同じ。LDAC・DSEE Extreme・360 Reality Audio認定・ヘッドトラッキング・有線でのハイレゾ再生も、すべて旧モデルが備えています。音質面で「旧モデルだから聴けない音源がある」という状況は起きません。
共通機能は想像より多い
🤝 どちらを選んでも変わらない点
- マルチポイント(2台同時接続と自動切り替え)はどちらも対応
- スピーク・トゥ・チャット、クイックアテンション、外音取り込み+ボイスフォーカスも共通
- アダプティブサウンドコントロール(行動・場所に応じた自動切り替え)は新モデルにも継続搭載
- Quick Access(本体タップで音楽アプリを再生)、風ノイズ低減構造、着脱式ケーブル、ステレオミニジャックも共通
- 付属品構成(USBケーブル・保証書・キャリングケース・接続ケーブル)もほぼ同じ
それでも新モデルを選ぶ意味
変わらない部分を並べたうえで、約2万1千円を払う理由を整理します。
🔇 静けさの上限が上がる
プロセッサーの処理能力とマイク数は、後からアップデートで足せない部分です。ここを重視するなら新モデル以外に選択肢がありません。特に人の声が混じる環境で差が出ます。
🎒 毎日持ち歩く前提なら折りたたみ
収納サイズは毎日の負担に直結します。旧モデルの不満で最も多いのがこの点で、構造の問題なので設定やアクセサリーでは解消できません。
📅 保証とサポートの起点が新しい
メーカー保証は購入日起算なので新旧で差はありません。違うのは製品自体の寿命の残りです。アプリの新機能は新しい世代が優先される傾向があります。
🔮 LE Audioという保険
今すぐ使う場面は限られますが、規格対応は後付けできません。5年使うつもりなら、途中でAuracastが普及したときに取り残されない側を選ぶ考え方が成立します。
💰 差額 約2万1千円を払う価値があるか
性能で判断する方には「静けさと通話に払うなら妥当、音質と電池で判断するなら割高」と答えます。音の土台とバッテリーは据え置きなので、そこを期待して買い替えると差額が回収できません。安心感で判断する方には「毎日持ち歩くなら折りたたみだけでも元は取れる」と答えます。カバンの中でかさばるストレスは3年間続きます。これを金額に置き換えられる方にとって、差額は先払いの快適さです。
Bell
正直、僕はカバンに入れっぱなしにするタイプだから折りたたみは効くかも。でも2万円あったらイヤホンもう1個買えるんだよね……
Kura
その発想は健全だと思う。ヘッドホンは1台で全部やる必要ないし、外は軽いイヤホン・家で腰を据えて聴くときは旧モデル、って分けてる人は多いよ。
Bell
あれ、Kuraは新しい方すすめてくると思ってた。
Kura
こういう値下がりの仕方をした旧モデルは、家電の中でもかなり狙い目の部類なんだ。カタログの差より財布との相性で決めていい場面もある。
進化幅と価格差の妥当性
ここまでの差分を、判定として整理します。
🎯 進化幅と価格差の総合判定
結論:静けさと携帯性に払うなら妥当な価格差、音質とバッテリーで選ぶなら割高です
🆕 WH-1000XM6(新モデル)を選ぶべき人
- 毎日カバンに入れて持ち歩く方(折りたたみ機構が効く)
- 人の声が混じる環境で静けさが欲しい方・通話が多い方
- 5年使う前提でLE Audio対応を保険として確保したい方
📦 WH-1000XM5(旧モデル)を選ぶべき人
- 据え置きで音楽を聴くのが中心の方(折りたたみの価値が出ない)
- 予算を3万円台に収めたい方(在庫が残る今が狙い目)
- 差額をイヤホンやサブスクなど別の用途に回したい方
判定は「大幅進化」「価格差なりの進化」に落ち着きました。ただしこの結論は、ノイズキャンセリングと携帯性を重視する前提での話です。判定の内訳を分解すると、加点の大半は信号処理・マイク・筐体・無線規格に集中しており、音質とバッテリーはほとんど点が動いていません。この記事の判定を、そのまま自分の用途に当てはめないでください。
5軸スコアの内訳
公式仕様と口コミ傾向をもとに、5つの評価軸で各機を10点満点で独自採点しました。これは今回の2機種の相対的な位置関係を示すもので、他の記事のスコアと絶対比較する目的のものではありません。

📊 採点基準
- ノイズキャンセリング:プロセッサーの信号処理能力、収音マイクの数と配置、装着状態・気圧・騒音への自動最適化の範囲を公式仕様から評価しました
- 音質:ドライバーユニットの構造、対応コーデック、イコライザーの調整幅、空間音響機能の有無を評価しました。素材と口径は同一のため差は小幅です
- 通話品質:通話に使うマイク数、ノイズ分離のアルゴリズム構成、ミュート操作の手軽さを評価しました。連続通話時間で旧モデルが上回る点も加味しています
- 装着性・携帯性:折りたたみ機構の有無、ケースの開閉方式と収納サイズ、ヘッドバンドとイヤーパッドの設計、質量を評価しました。口コミで最も評価が割れた軸です
- コストパフォーマンス:実売価格に対して得られる性能の総量で評価しました。旧モデルは値下がりによりこの軸で新モデルを上回ります
※スペックはソニー WH-1000XM6公式ページ・WH-1000XM5公式ページおよび各仕様表・ニュースリリースを参照。口コミは楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を分析。価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)。
グラフの形を見ると、新モデルは4つの軸で外側にありますが、コストパフォーマンスの軸だけは旧モデルが大きく外に張り出しています。この形が、この記事の結論そのものです。なおノイズキャンセリング軸の差が1点に収まっているのは、旧モデルの完成度がもともと高いためで、進化幅が小さいという意味ではありません。
編集部が迷った点
正直に書くと、音質の採点は最後まで迷いました。ドライバーの素材と口径、再生周波数帯域、LDAC・DSEE Extreme・360 Reality Audioは新旧で同じです。差は穴あきボイスコイルボビン構造の追加とチューニングで、数値で示せる根拠が薄い領域です。0.5点差に留めたのはそのためで、ここは好みが分かれます。
WH-1000XM6 詳細レビュー
Bell
新しい方、実際に使ってる人はどこを褒めてるの?
Kura
「部屋に自分ひとりだけ残った感じ」って表現が出てくるんだ。あと風切り音に強くなったって声も多い。逆に不満はほぼイヤーパッドまわりに集中してる。
| 発売日 | 2025年5月30日 |
|---|---|
| NCプロセッサー | QN3 + 統合プロセッサーV2 |
| NC用マイク数 | 12個 |
| ドライバーユニット | 30mm 専用設計(カーボンファイバーコンポジット+穴あきボイスコイルボビン) |
| 質量 | 約254g |
| 連続再生時間 | 最大30時間(NC ON)/最大40時間(NC OFF) |
| Bluetooth/コーデック | Ver.5.3/SBC・AAC・LDAC・LC3(LE Audio、Auracast対応) |
| 折りたたみ | あり(MIM加工金属ヒンジ)/マグネット式ケース |
| カラー | ブラック/プラチナシルバー/ミッドナイトブルー/サンドピンク/サンドストーン |
| 実売価格帯 | 5万円台 |
出典:ソニー公式/価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)
静けさの質が変わった
WH-1000XM6の価値は「消える音の種類が増えたこと」に集約されます。QN3の処理能力と12個のマイクは、いずれも高い周波数への追従と装着状態の把握を目的とした投資だからです。
エアコンの送風、換気扇、車の走行音といった低い持続音は旧モデルでも十分に沈みます。差が出るのはその上——空調のかすかな唸り、少し離れた会話、屋外の風切り音です。口コミでも、装着した瞬間に部屋から自分以外の存在が消えるような感覚、歩きながらでも音楽に集中できたという評価が並びます。「音量を上げなくても聴こえる」状態を作れることは、耳の負担という点でも効きます。
口コミの傾向
※以下は楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を分析した結果です。記事中のワードクラウドは、編集部が読み込んだ口コミの傾向を独自にまとめた要約をもとに言及テーマを集計・可視化したイメージ図で、レビュー原文から自動生成したものではありません。
✅ 購入者が特に評価しているポイント
- 空調やポンプの低い唸りが消え、静けさの質が先代より一段上がったという評価が中心を占めます
- 屋外や車内での風切り音の少なさに触れる声が多く、歩きながらの使用で評価が高い傾向です
- 幅広のヘッドバンドで頭頂部の圧が分散し、長時間の作業でも疲れにくいという意見が目立ちます
- 折りたたみとマグネット式ケースの携帯性が、先代からの買い替え理由として繰り返し挙がります
- 雑音の多い場所からの通話で相手に声が通るようになったという実務寄りの評価が見られます
⚠️ 購入前に知っておきたい注意点
- イヤーパッドの蒸れと側圧を挙げる声が最も多く、長時間装着でこめかみが痛くなるという指摘が繰り返されます
- 6万円に近い価格に対して先代からの進化幅が小さいと感じる購入者が一定数います
- 再生時間が据え置きである点を、値上がりと合わせて不満に挙げる意見があります
- イヤーパッドが別売り扱いで、消耗品としての維持費を気にする声が見られます
- 音の味付けが万人向けで、強い個性を期待した層には物足りないという評価もあります

✅ メリット
- ノイズキャンセリングの処理能力が先代の約7倍で、人の声や中高域の騒音にも届く
- 折りたたみ機構とマグネット式ケースで、毎日の持ち運びが現実的になった
- 左右計6マイクのAIビームフォーミングにより、周囲に人がいる環境からの通話が安定する
- LE Audio・Auracast対応で、将来の再生環境の変化に対応できる
- イコライザーが10バンドに増え、装着感の個人差を音の調整で補いやすい
⚠️ デメリット
- 実売5万円台で、旧モデルとの差額は約2万1千円に達する
- 連続再生時間・充電時間は旧モデルとまったく同じで、電池面の進化はない
- ノイズキャンセリングOFF時の連続通話時間は旧モデルより4時間短い
- 質量は約254gで旧モデルより4g重い(→ ヘッドバンドの幅を広げた設計で、頭頂部の圧は分散される方向に働きます)
- イヤーパッドの蒸れは構造上避けにくく、夏場の長時間使用では休憩が必要になる
WH-1000XM5 詳細レビュー
Bell
3年前のモデルって、もう性能的に古いんじゃないの?
Kura
そこが誤解されやすいところ。LDACもDSEE Extremeも360 Reality Audioも、マルチポイントも全部入ってる。足りないのは折りたたみとLE Audio、それとノイキャンの上乗せ分だけなんだ。
| 発売日 | 2022年5月27日 |
|---|---|
| NCプロセッサー | QN1 + 統合プロセッサーV1 |
| NC用マイク数 | 8個(外側・内側に左右4つずつ) |
| ドライバーユニット | 30mm 専用設計(カーボンファイバーコンポジット) |
| 質量 | 約250g |
| 連続再生時間 | 最大30時間(NC ON)/最大40時間(NC OFF) |
| 連続通話時間 | 最大24時間(NC ON)/最大32時間(NC OFF) |
| Bluetooth/コーデック | Ver.5.2/SBC・AAC・LDAC(LE Audio非対応) |
| 折りたたみ | なし(ハウジングの回転のみ)/ジッパー式ケース |
| カラー | ブラック/プラチナシルバー/スモーキーピンク |
| 実売価格帯 | 3万円台 |
出典:ソニー公式/価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)
値下がりで性格が変わった一台
WH-1000XM5は、発売当時のフラッグシップが3万円台に落ちてきた状態です。ソニーストア価格約5万6千円に対し、実売は4割近く下がっています。これは製品が劣化したからではなく、後継機が出たことによる市場価格の移動です。
実際、ソニーがこの機種を発表したときの表現は「業界最高クラスのノイズキャンセリング性能」でした。地下鉄・飛行機・オフィスの空調といった代表的な騒音源には、いまも十分な実力があります。「消える音の種類」で新モデルに一歩譲るだけで、「静かにならない」わけではありません。
口コミの傾向
※以下は楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を分析した結果です。記事中のワードクラウドは、編集部が読み込んだ口コミの傾向を独自にまとめた要約をもとに言及テーマを集計・可視化したイメージ図で、レビュー原文から自動生成したものではありません。
✅ 購入者が特に評価しているポイント
- 飛行機・地下鉄・カフェといった移動時の騒音に対する効きを評価する声が中心です
- 換気扇やエアコンなど自宅の定常騒音が沈み、作業に集中できるという用途で支持されています
- 側圧が穏やかで眼鏡と併用しても痛くなりにくいという装着感の評価が目立ちます
- 1週間近く充電せずに使えたというバッテリー持ちへの言及が多く見られます
- 2年前後の長期使用レビューでも性能低下の指摘は少なく、耐久性への不満は目立ちません
⚠️ 購入前に知っておきたい注意点
- 本体を折りたためない構造への不満が最も多く、収納時にかさばる点が繰り返し挙がります
- 付属ケースが大きく、鞄に入れると場所を取るため持ち出しをためらうという声があります
- 夏場の蒸れと、細めのヘッドバンドによる頭頂部の圧迫を挙げる意見が見られます
- 低音の量感が強めで中音域が引っ込むと感じる層があり、イコライザー調整が前提という指摘があります
- ケースなしで持ち歩くと本体に傷が付きやすく、結局大きなケースを携行することになるという声があります

✅ メリット
- 3万円台でLDAC・DSEE Extreme・360 Reality Audio・マルチポイントが揃う
- ノイズキャンセリングOFF時の連続通話は最大32時間で、新モデルより4時間長い
- 連続再生30時間・USB PD 3分充電で約3時間再生は新モデルとまったく同じ
- 質量約250gで新モデルより4g軽く、側圧が穏やかという評価が多い
- 公式製品ページに掲載が続いており、サポートと部品供給が当面継続する見込み
⚠️ デメリット
- 本体が折りたためず、ケースを含めた収納サイズが大きい
- LE Audio・Auracastに非対応で、後から追加することはできない
- イコライザーは5バンドで、新モデルの10バンドより調整の自由度が低い
- 360 Upmix for CinemaやScene-based Listeningなど、新モデル専用のアプリ機能は使えない
- アプリの新機能は新モデルが優先される傾向がある(→ 基本機能は完成しており、追加がなくても使い続けられます)
⚠️ 旧モデル購入時の注意
- 現時点では量販系ショップに新品在庫がありますが、後継機の発売から1年以上が経ち流通在庫は減っていく段階です
- 2026年8月時点では楽天市場・Amazonとも新品在庫が確認できています。楽天市場では家電量販系のショップを中心に複数店が新品を扱っており、当記事のリンク先も在庫に余裕のある店舗を選んでいます
- 検索結果の上位を中古専門店の出品が占めます。価格の安い順に並べると中古・整備品が先に表示されるため、商品名に「中古」「箱不良」「並行輸入品」がないかを必ず確認してください
- 保証期間・サポート内容は新モデルと同じ扱いです(詳細はメーカーにご確認ください)
約2万1千円の差額をどう考えるか
この2万1千円は「新モデルが高い」のではなく、「旧モデルが3年ぶんだけ安くなった」結果です。ソニーストア価格で比べると両機の差はもともと約3千円しかありません。
| 比較の基準 | WH-1000XM6 | WH-1000XM5 | 差 |
|---|---|---|---|
| ソニーストア価格(税込) | 約5万9千円 | 約5万6千円 | 約3千円 |
| 実売価格帯 | 5万円台 | 3万円台 | 約2万1千円 |
| ストア価格からの下落率 | 約5% | 約38% | — |
※価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)。価格は変動しますので、最新価格は各リンク先でご確認ください
差額で何ができるか
旧モデルを選んで差額を残した場合、たとえば以下のような使い道があります。
- 軽量な完全ワイヤレスイヤホンを追加し、「家はヘッドホン・外はイヤホン」の二台体制を組む
- ロスレス配信対応の音楽サブスクリプションを、1年半から2年ぶん前払いする
- 交換用イヤーパッドを確保して数年後の劣化に備える(消耗品で別売り扱いです)
- LDAC対応のポータブルプレーヤーやDAC側に予算を回す
逆に新モデルを選ぶなら、この2万1千円は「静けさの上限」と「毎日の携帯性」への一括投資です。1台にまとめたいか、役割を分けたいかの違いで、どちらが正解ということはありません。
1日あたりで割ると
3年使うと仮定すると、差額2万1千円は1日あたり約19円です。ただし毎日使う前提の計算で、週2〜3回・自宅だけなら負担は倍以上になり、折りたたみという最大の利点を使う場面もありません。持ち出しの頻度を先に確かめてから差額を評価してください。
Bell
定価だと約3千円しか違わないのに、実売で2万円も開くんだ。なんか不思議な感じ。
Kura
後継機が出た直後の1年くらいが、型落ちが一番おいしい時期なんだ。在庫が残ってて値段だけ落ちてる。逆に言うと、この状態は長くは続かない。
Bell
えっ、じゃあ悩んでる間になくなるってこと? 急いだ方がいいの?
Kura
煽るつもりはないよ。今は量販系の店に新品がちゃんと並んでる。ただ在庫が細ると中古の出品しか残らなくなるから、そこは頭に入れておくといい。
どちらを選ぶべき?——状況別おすすめガイド
毎日カバンに入れて持ち歩く方に
WH-1000XM6をおすすめします。折りたたみ機構の有無は、カタログ上は1行の差ですが、日常では毎日効いてくる違いです。旧モデルの口コミで最も多い不満が収納サイズで、これは設定でもアクセサリーでも解消できない構造上の問題です。マグネット式ケースになったことで開閉も片手で済みます。通勤・出張・カフェ移動が多いなら、5つの違いの中でこれが最優先です。
在宅ワークや自席で1日中つけている方に
用途次第で分かれます。据え置きなら折りたたみの価値はほぼゼロになるため、判断はノイズキャンセリングの強さと通話品質に絞られます。同居家族の生活音や近くの会話が気になるなら、中高域まで届く新モデルが生きます。空調やファン音といった低い持続音が主な相手なら旧モデルで十分です。まず「自分が消したい音は何の音か」を確かめてください。
オンライン会議が多い方に
WH-1000XM6をおすすめします。左右計6マイクのAIビームフォーミングは、周囲で人が話している環境での声の分離を狙った設計です。共有オフィスやカフェから会議に入る機会があるなら、相手に届く音声の差が実務の質に直結します。NC/AMBボタン2回押しでミュートできる点も、画面を探さずに済むぶん会議中のストレスを減らします。ただしノイズキャンセリングOFF時の連続通話は旧モデルの方が4時間長いので、長時間の通話を電池だけで回す使い方なら旧モデルにも分があります。
予算3万円台で最良の1台が欲しい方に
WH-1000XM5をおすすめします。この価格帯で、LDAC・DSEE Extreme・360 Reality Audio・マルチポイント・30時間再生がすべて揃う選択肢は多くありません。発売当時のフラッグシップがそのまま値下がりした状態なので、同価格帯の新規設計モデルより素性が良い場面があります。折りたたみとLE Audioを諦められるなら、費用対効果はこちらが上です。
すでにWH-1000XM5を使っている方に
買い替えは急がなくて構いません。これは正直に書いておきます。バッテリーも音の土台も同じで、増えるのはノイズキャンセリングの上乗せ分と折りたたみ、LE Audio、アプリ機能です。手持ちの機体に不満がないなら、2万円台後半から3万円台を払って買い替える理由は弱いです。
買い替えが正当化されるのは、①収納サイズに毎日ストレスを感じている ②イヤーパッドやバッテリーが劣化してきた ③人の声が多い環境で使うようになったのいずれかに当てはまる場合です。どれにも当てはまらないなら、その予算はイヤーパッド交換と別カテゴリの機材に回す方が満足度が高くなります。
よくある質問(FAQ)
Q. 旧モデルのWH-1000XM5はいつまで買えますか?
A. 2026年8月時点で、ソニーの公式製品ページにWH-1000XM5は掲載されており、生産完了や販売終了の告知は出ていません。楽天市場・Amazonとも新品在庫が確認できます。ただし後継機の発売から1年以上が経過しており、今後は流通在庫が減っていく段階です。実際、価格の安い順に検索すると上位を中古専門店の出品が占める状態になっています。新品を狙う場合は、家電量販系のショップで在庫が残っているうちに検討してください。
Q. 新モデルと旧モデル、バッテリーの持ちに差はありますか?
A. 音楽再生については差がありません。公式仕様では両機とも、ノイズキャンセリングON時が最大30時間、OFF時が最大40時間です。充電時間も約3.5時間で同一、USB PDのクイック充電も「3分の充電で約3時間再生」という同じ条件です。むしろ連続通話時間はノイズキャンセリングOFF時に限り旧モデルの方が長く、WH-1000XM5が最大32時間、WH-1000XM6が最大28時間となっています(ON時は両機とも24時間)。
Q. 旧モデルの保証・修理サポートはいつまでですか?
A. メーカー保証は購入日から起算されるため、新品で買う限り新旧で条件は変わりません。修理対応の期間は生産終了後から一定年数が基準になるのが一般的で、まだ生産終了の告知が出ていないWH-1000XM5は当面のあいだ対象です。2026年8月時点で、ソフトウェア更新の終了に関する告知も出ていません。正確な期間はソニーのサポート窓口でご確認ください。
Q. 中古の旧モデルを買っても大丈夫ですか?
A. 新品での購入を強くおすすめします。ヘッドホンは内蔵のリチウムイオン電池が消耗品で、使用時間に応じて確実に劣化します。外観がきれいでも電池の残り寿命は外から判断できません。イヤーパッドも同様に劣化する部品です。加えて中古品はメーカー保証が受けられない場合があります。WH-1000XM5は新品でも3万円台まで下がっているため、中古との差額でこれらのリスクを負う合理性は高くありません。
Q. 新モデルの値下がりを待つべきですか?
A. 待つこと自体は選択肢ですが、下がり方には過去の傾向があります。WH-1000XM5はソニーストア価格から約38%下がるまで3年かかりました。一方、発売から1年余りのWH-1000XM6は現時点で5%程度の下落にとどまっています。大きく下がるのは次の後継機が出た後というのが1000Xシリーズのパターンです。加えてWH-1000XM6の公式ページには「メーカー指定価格での販売となります」の注記があり、値引き競争が起きにくい状態にあります。大幅な下落を待つなら数年単位になるため、いま静けさが必要なら待つ理由は弱いです。
Q. どちらもマルチポイント(2台同時接続)に対応していますか?
A. 両機とも対応しています。パソコンとスマートフォンに同時接続し、着信時に自動で切り替える使い方は新旧どちらでも可能です。設定は専用アプリから行います。なおWH-1000XM6が新たに対応したのはLE AudioとAuracastで、これはマルチポイントとは別の機能です。
Q. WH-1000XM6でイコライザーのプリセットが減ったと聞きました
A. 事実です。バンド数は5バンドから10バンドに増えて調整の自由度は上がりましたが、あらかじめ用意されたプリセットの数はWH-1000XM5の8種類に対し、WH-1000XM6は5種類とGame用の1種類という構成です。プリセットをそのまま使いたい方には選択肢が減ったように感じられ、自分で細かく追い込みたい方には10バンドの方が有利になります。ここは使い方によって評価が反転する項目です。
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まとめ
WH-1000XM6とWH-1000XM5の比較を、要点で整理します。
- 変わったのは主に5点——ノイズキャンセリングのプロセッサー(QN1→QN3・処理能力約7倍)、収音マイク(8個→12個)、折りたたみ機構の復活、AIビームフォーミングによる通話、LE Audio・Auracast対応
- 変わらなかったのは音の土台と電池——ドライバーの素材と口径、再生周波数帯域、連続再生30時間、充電時間3.5時間、クイック充電の条件はすべて同一。ノイズキャンセリングOFF時の連続通話は旧モデルの方が4時間長い
- 実売差は約2万1千円だが、ソニーストア価格の差は約3千円。差額の実体は旧モデルの3年ぶんの値下がり(下落率 約38%)
- 新モデルが向くのは、毎日持ち歩く方、人の声が混じる環境で静けさが欲しい方、通話が多い方
- 旧モデルが向くのは、据え置きで音楽を聴く方、3万円台に収めたい方、差額を別の機材に回したい方
Bell
うーん、まだ決められないや。折りたたみは欲しいけど、電池が同じって聞いちゃうとね……
Kura
それでいいと思う。決め手は一個だけ用意すればいいんだ。Bellの場合は「来月これを持って出かける日が何日あるか」を数えてみて。
Bell
……週1くらいかも。あとはずっと部屋だ。
Kura
じゃあ答えは出たね。ただ一つだけ条件がある。部屋で使うなら、家族の話し声が気になるかどうかだけ先に確かめて。そこが引っかかるなら話は変わるから。
この記事の判断軸は最後まで「静けさにいくら払うか」ではなく「どこで使うか」でした。持ち出す日数を数えてから、その回数に見合う方を選んでください。数えた結果が週1なら、浮いた差額の使い道を考える方が満足度は上がります。
免責事項
・記事内の価格は2026年8月時点で確認した楽天市場・Amazonの実売価格(安い方)です。価格は変動しますので、購入前に必ずリンク先で最新の価格・在庫をご確認ください。
・スペックはソニー公式サイトの製品ページ・仕様表・ニュースリリースを出典としています。仕様は予告なく変更される場合があります。
・記事中の評価スコアは編集部が独自の基準で採点したもので、メーカーによる評価ではありません。今回比較した2機種の相対的な位置関係を示すものです。
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