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「LDAC対応だから音がいい」。ワイヤレスヘッドホンの商品説明でよく見かける一文です。ところがiPhoneを使っている方にとって、この一文はほとんど意味を持ちません。iPhoneが対応するコーデックはSBCとAACだけで、LDACもaptXも一切発動しないからです。
今回比較する2機種は、まさにその分岐点に立っています。JBL Tour One M3はLDAC、ゼンハイザーMOMENTUM 4 WirelessはaptX Adaptiveという、互いに相手が持たない高音質コーデックを積んでいます。カタログを並べると最も目立つ差がここです。しかしiPhoneユーザーの手元では、この差は静かに消えます。
では何を見て選ぶのか。2機種は実勢価格で1万円ほど離れており、得意分野もはっきり分かれています。Tour One M3は2025年5月に出たJBLの現行フラッグシップで、空間オーディオもAuracastも積んだ全部入り。MOMENTUM 4は2022年発売で、2026年6月に後継のMOMENTUM 5が登場したことにより3万円台まで下がった型落ちの実力機です。
この記事では公式スペックの突き合わせと口コミ傾向の分析から、両者の違いを5点に整理します。カタログの数字がそのまま体感差になる項目と、条件を揃えると結論がひっくり返る項目を分けて説明しますので、ご自身の使い方に当てはめながら読み進めてください。
Bell
えっ、じゃあ僕のiPhoneだとLDACって全然使えないってこと? 対応してるヘッドホン選ぼうと思ってたんだけど。
Kura
そう、送る側が対応してないと発動しないんだ。だからiPhoneならコーデック欄は最初から比較対象から外していい。浮いた注意力を装着感に回した方が満足度は上がるよ。
Bell
装着感かあ。僕、在宅の日はだいたい5時間くらい着けっぱなしなんだよね。頭がちっちゃいから締め付けられると地味につらい。
Kura
それなら今回の2機種は差が出るところだね。15gの重さの差より、側圧の評価が割れてるかどうかの方が効いてくる。あとで詳しく見ていこう。
✅ この記事でわかること
- JBL Tour One M3とゼンハイザーMOMENTUM 4のスペック・価格を一覧比較
- 2機種それぞれの強み・弱みと実際の口コミ傾向
- ノイズキャンセリングとバッテリーの、条件を揃えた本当の差
- 使い方別におすすめが変わる診断(持ち歩く方/据え置きで使う方)
- 2026年8月時点の実勢価格帯と、型落ちを選ぶ判断の考え方
- 購入前に知っておくべき注意点とFAQ
【結論】どちらを買うべきかの早見表
先に結論をまとめます。機能の広さで選ぶならJBL Tour One M3、音質と価格のバランスで選ぶならゼンハイザーMOMENTUM 4 Wirelessです。ただしこの2機種は総合点が僅差で、どちらを上に置くかは使い方で入れ替わります。
判断が割れるのはノイズキャンセリングとバッテリーです。カタログの一番大きな数字だけを見るとTour One M3が長持ちに見えますが、ノイズキャンセリングを入れた状態で揃えると結論が逆になります。この点は後ほど詳しく扱います。
3〜5万円台のノイキャンヘッドホンを選ぶ5つの基準
この価格帯は各社の主力がぶつかる激戦区で、カタログのスペックだけを並べても優劣がつきません。数字がそのまま体感差になる項目と、条件次第で逆転する項目を分けて読むことが失敗を避ける近道です。
1. コーデックは「自分のスマホ側」から逆算する
ヘッドホンがどれだけ高音質コーデックに対応していても、音を送る側のスマートフォンが対応していなければ一段下の方式で接続されます。iPhoneが扱えるのはSBCとAACだけで、LDACもaptXも発動しません(オーディオテクニカ・サンワサプライのコーデック解説)。
つまりiPhoneユーザーはコーデック欄を比較軸から外してよいということです。その分の注意力を、ノイズキャンセリングの効き方・装着感・アプリの作り込みに回した方が満足度は上がります。
Androidユーザーの場合も、LDACを「常に最高音質で鳴る機能」と考えるのは正確ではありません。LDACは330/660/990kbpsの可変方式で、端末から離れる・体やバッグで遮る・駅やカフェのように電波が混み合う場所では自動的に転送量を落とします。LDACの価値が最も出るのは、静かな屋内でハイレゾ音源をじっくり聴く場面です。
2. ノイズキャンセリングは「消したい音の種類」で評価する
ノイズキャンセリングは逆位相の音をぶつけて騒音を打ち消す仕組みのため、波長の長い低い音には強く、波長の短い高い音は原理的に消しにくいという性質があります。電車の走行音・飛行機のエンジン音・空調のうなりはよく沈みますが、人の話し声や食器のぶつかる音は残ります。
オフィスの話し声対策で買うなら、ノイズキャンセリングの強さよりもイヤーパッドがどれだけ密着するかの方が効きます。ここは期待値を調整しておくべき部分です。屋外で使う場合は風切り音も弱点で、強風下では外側のマイクが風の音を拾って効果が落ちます。
意外と見落とされるのが外音取り込みモードの質です。評価軸は音量ではなく音色の自然さと、自分の声がどう聞こえるかです。ここが不自然だと、会計やアナウンスのたびにヘッドホンを外すことになり、機能が実質的に死にます。
3. バッテリーは「ノイキャンをオンにした数値」で揃える
カタログの先頭に出てくる最大再生時間は、ノイズキャンセリングをオフにした条件の数値であることが少なくありません。実際に使う状態とは10〜20時間ずれます。
たとえばソニーのWH-1000XM6は公式仕様でノイキャンオン30時間・オフ40時間と明記されており、10時間の開きがあります。ボーズのQuietComfort Ultraも公式ページで最長24時間、イマーシブオーディオ使用時は18時間と条件で分けています。
比較するときは必ず同じ条件の数値どうしを並べてください。本記事の2機種は、まさにここで結論がひっくり返ります。
4. 重さより「側圧」、そして持ち運びの形
この価格帯のオーバーイヤー型は、おおむね250〜300gに収まります。数十グラムの差より、頭を左右から挟む力である側圧の方が装着時間を左右します。側圧が強いと30分から1時間で痛みや頭の重さが出ます。
やっかいなのは側圧をメーカーが数値で公開していないことです。カタログでは判断できないため、口コミで「痛い」と「平気」が割れている機種は、頭の形との相性が大きいと考えるのが妥当です。可能なら実店舗で10分以上装着して確かめてください。
持ち運ぶなら収納の形も見ておきます。イヤーカップが平らに回るだけの機種と、小さくたためる機種ではケースの厚みが変わります。カバンに常時入れるつもりなら、ここは毎日効いてくる差です。
あわせて確認したいのがイヤーパッドの素材と交換品の有無です。合成皮革は汗で劣化し、数年で表面が剥がれる消耗品です。交換用パッドが単体で買えるかどうかは、数万円の買い物を何年使えるかに直結します。
5. Auracastと空間オーディオは「今使えるか」で判断する
Auracastは1つの音声を範囲内の任意の台数へ一方向に配信する仕組みで、ラジオ放送に近い方式です(Bluetooth SIGのFAQ)。成立には施設側の送信設備・対応する受信機・放送を選ぶスマートフォンの3つが揃う必要があります。
対応ヘッドホンは増えていますが、送信設備の導入は劇場・大学・スタジアムなどに限られており、日常で遭遇する場面はまだ多くありません。Auracast対応を理由に価格差を払うのは、数年先の可能性への前払いだと理解しておくのが正確です。
空間オーディオとヘッドトラッキングは、映画や動画配信で効果がはっきり出ます。頭を動かしても音が画面の方向に留まるため、小さい画面でも音の位置が安定します。一方で移動しながら音楽を聴くのが主な使い方なら、頭の動きに音がついてきて落ち着かないと感じる方もいます。機能の有無より、シーンごとに切り替えられるかを見てください。
総合スコア&ランキング
公式スペックと口コミ傾向をもとに、6つの評価軸で各機種を10点満点で独自採点しました。これは今回の2機種の相対的な位置関係を示すもので、他の記事のスコアと絶対比較する目的のものではありません。

📊 採点基準
- 音質:ドライバー構成・再生周波数帯域などの公称スペックに加え、他社の同価格帯と聴き比べた口コミがどちらに寄っているかを重視しました
- ノイズキャンセリング:マイク本数と制御方式の世代、および「静けさの絶対量」に対する口コミの評価を突き合わせています
- 装着感・携帯性:公称重量、側圧に関する口コミの割れ方、収納したときの大きさの3点で判定しました
- バッテリー:ノイズキャンセリングをオンにした条件の公称値で揃え、急速充電の効率を加味しています
- 機能性・拡張性:空間オーディオ・Auracast・Bluetoothの世代・アプリの調整幅・別売アクセサリーによる拡張性で評価しました
- コスパ:実勢価格に対して得られる音質・機能の量、およびメーカー保証の長さで判定しています
※スペックは各メーカー公式サイト(JBL・ゼンハイザー)を参照。口コミは楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を分析。価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)。
| 評価項目 | 🏆 JBL Tour One M3 | 🥈 ゼンハイザー MOMENTUM 4 |
|---|---|---|
| 音質 | 8.5 | 9.0 |
| ノイズキャンセリング | 8.0 | 7.0 |
| 装着感・携帯性 | 9.0 | 6.5 |
| バッテリー | 8.0 | 9.0 |
| 機能性・拡張性 | 9.5 | 6.5 |
| コスパ | 7.0 | 9.0 |
| 総合評価 | 50.0 / 60 | 47.0 / 60 |
この順位をどう決めたか
正直に書くと、この2機種の順位付けは僅差で、判断が割れて当然の組み合わせです。Tour One M3を上に置いたのは、勝っている軸が3つある点と、その3つが「毎日の使い勝手」に直結する項目だったからです。軽さとたためる収納、映画で効く空間オーディオ、そして細かく追い込めるアプリ。これらは使うたびに効いてきます。
一方で音質という単一の軸で選ぶなら、MOMENTUM 4を上に置く方がいて当然です。口コミを読んでいて印象的だったのは、他社の同価格帯を何機種も試聴したうえで「音を基準にするとこれになった」と書いている方が繰り返し現れることでした。音質の評価は言葉にしづらく点差もつけにくいのですが、購入理由そのものになっている点は無視できません。
逆に迷わなかったのが装着感・携帯性です。ここは2.5点という今回いちばん大きな差をつけました。293gという重さと強めの側圧が重なり、加えて小さくたためないため、口コミでも携帯性の評価だけが他の項目からはっきり離れて低い位置にあります。ここは好みではなく構造の差です。
JBL Tour One M3 の詳細レビュー
Bell
こっちは機能が全部入ってる感じだね。空間オーディオもAuracastもある。全部使いこなせる自信はないけど。
Kura
全部使う必要はないよ。この機種の本当の強みは、278gの軽さとたためる構造。毎日カバンに入れる人には、派手な機能よりそっちが効く。
Bell
あれ、でもノイキャンは満点じゃないんだ? マイク8個も付いてるのに。
Kura
中低音の沈み方は評価が高いんだ。ただ「静けさの絶対量なら他社の最上位が上」という声もあって、そこは正直に引いた。マイクの数は性能の保証じゃないからね。
基本スペック
| 発売時期 | 2025年5月 |
|---|---|
| 型番 | JBLTOURONEM3BLK(ブラック) |
| ドライバー | 40mm マイカドームドライバー |
| 再生周波数帯域 | 10Hz〜40kHz(感度122dB/インピーダンス18Ω) |
| 重量 | 278g |
| Bluetooth | 5.3(LE Audio対応) |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LDAC / LC3 |
| 連続再生時間 | 約70時間(ANCオフ)/約40時間(ANCオン)/連続通話38時間 |
| 充電 | 約2時間でフル充電/5分の充電で約5時間再生 |
| ノイズキャンセリング | アダプティブノイズキャンセリング 2.0(ANC用マイク8基=各イヤーカップに4基) |
| 主な機能 | 空間サウンド+ヘッドトラッキング/Auracast/マルチポイント/内蔵DAC/折りたたみ可能 |
| メーカー保証 | 1年 |
| 実勢価格帯 | 4万円台 |
出典:JBL公式/価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)
「全部入り」が武器。ただし本当に効くのは地味な部分
Tour One M3の強みは機能の網羅性です。ヘッドトラッキング付きの空間サウンド、Auracast、LDACとLC3、聴力測定にもとづく12バンドのイコライザー。2025年のフラッグシップに求められる要素がほぼすべて入っています。
ただし実際に満足度を押し上げているのは、もっと地味な部分です。278gという重量と、小さくたためる構造。この2つが「毎日持ち出す」という使い方を成立させます。口コミでも、メガネと併用して3〜4時間続けて着けていても痛くならなかったという報告が目立ちました。
音質は低音の量感とキレを両立したバランス型という評価に集まります。低音が膨らみすぎずタイトに締まり、中高域の解像度が高くボーカルが前に出る。高音の刺さりが抑えられているため聴き疲れしにくい、という点も繰り返し語られます。先代のM2と比べて角が取れ、上品な鳴り方に変わったという世代比較の声もありました。
拡張性という点では、別売のSmart Tx(トランスミッター)の存在が独特です。3.5mmやUSB-Cしか出力を持たないゲーム機や機内モニターを、低遅延でワイヤレス化できます。ただしこれは同梱版が別に用意されている構成で、必要ない方には割高になります。
口コミからわかる評価と注意点
※以下は楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を分析した結果です。本機は2025年5月発売で購入者レビューの母数がまだ十数件と少なく、傾向の多くは実機レビュー記事に基づいています。記事中のワードクラウドは、編集部が読み込んだ口コミの傾向を独自にまとめた要約をもとに言及テーマを集計・可視化したイメージ図で、レビュー原文から自動生成したものではありません。
✅ 購入者が特に評価しているポイント
- 低音がタイトに締まりつつ中高域の解像度が高く、ボーカルが埋もれないバランスへの評価が集中しています
- 電車やカフェの中低域の騒音がよく沈み、しかもノイキャン特有の圧迫感やホワイトノイズが少ないという声が並びます
- 278gの軽さと柔らかいイヤーパッドの組み合わせで、長時間着けても負担が小さいという装着感の報告が共通しています
⚠️ 購入前に知っておきたい注意点
- ノイズキャンセリングの絶対的な消音量では他社の最上位機に一歩及ばないという比較評価が繰り返し出ています
- ハウジングのタッチ操作が敏感で、装着位置を直しただけで再生が止まる誤操作が起きやすいという指摘があります
- アプリの設定項目が多く初心者には迷いやすいうえ、モード切替に数秒かかり曲が止まるという不満も見られます

✅ メリット
- この価格帯では軽い部類の278gで、小さくたためるため毎日の持ち運びに向く
- 空間サウンド+ヘッドトラッキング、Auracast、LC3と、2025年世代の機能をひと通り搭載
- 12バンドのイコライザーと聴力補正で、自分の耳に合わせて音を追い込める
- LDAC対応でAndroidのハイレゾ再生に対応し、USB-C接続なら有線でも高音質で鳴らせる
- ノイキャンをオフにすれば約70時間と、この価格帯でも屈指の長時間再生
⚠️ デメリット
- ノイズキャンセリングの消音量そのものはクラス最強ではなく、静寂を最優先する方には物足りません
- ノイキャンをオンにすると約40時間で、この点は比較相手に20時間差をつけられています
- タッチ操作が敏感すぎて誤作動が起きる。位置を直すたびに再生が止まるのは日常的な小さなストレスです
- メーカー保証が1年と短く、2年保証の相手と比べると見劣りします
- 頭まわりが小さい方には側圧が強いという報告もあり、装着感は万人向けではありません
Tour One M3はこんな方に向いています
通勤や出張で毎日カバンに入れて持ち歩く方に最も向きます。軽さとたためる収納は、使うたびに効いてくる種類の長所です。加えてスマートフォンやタブレットで映画・動画をよく観る方なら、ヘッドトラッキング付きの空間サウンドが小さい画面での音の定位を安定させてくれます。
Androidをお使いでハイレゾ音源を静かな場所で聴く習慣がある方にとっても、LDAC対応は実際に発動する利点です。逆にiPhoneのみで使う予定なら、この項目は判断材料から外して構いません。
ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wireless の詳細レビュー
Bell
2022年のヘッドホンなんだよね。4年前のを今さら買うのって、さすがに古くない?
Kura
ヘッドホンのドライバーは自動車みたいに毎年変わるものじゃないんだ。古くなるのは通信規格と機能。音そのものは4年でそう陳腐化しない。
Bell
なるほど。じゃあ古くなったのはBluetoothのバージョンとか、Auracastがないところってことか。
Kura
そこと、あと重さと持ち運びやすさ。ここは僕も擁護できない。ただ音とバッテリーは今でも通用するし、後継が出たぶん3万円台まで落ちてる。
Bell
擁護できないってはっきり言うんだ……。僕、毎日持ち歩くつもりだったんだけどな。
基本スペック
| 発売時期 | 2022年8月 |
|---|---|
| 型番 | M4AEBT |
| ドライバー | 42mm トランスデューサー |
| 再生周波数帯域 | 6Hz〜22kHz |
| 重量 | 293g |
| Bluetooth | 5.2 / Class1 |
| 対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive |
| 連続再生時間 | 最大60時間(ノイズキャンセリング使用時を含む) |
| 充電 | 約2時間でフル充電/10分の充電で約6時間再生 |
| ノイズキャンセリング | ハイブリッド&アダプティブANC(ANC用マイク数は非公表/通話用にデジタルビームフォーミングマイク4基) |
| 主な機能 | マルチポイント/内蔵DAC/スマートポーズ/サウンドパーソナライゼーション |
| 同梱品 | キャリーケース/USB-Cケーブル/オーディオケーブル(3.5mm・2.5mm)/飛行機用アダプター |
| メーカー保証 | 2年(国内正規品) |
| 実勢価格帯 | 3万円台 |
出典:ゼンハイザー公式/数値スペックは価格.comのスペック情報で補完/価格は2026年8月時点の楽天市場・Amazonの実売価格(安い方を掲載)
音のために買われている一台
MOMENTUM 4の性格は、口コミの集まり方にはっきり表れています。他社の同価格帯を何機種も試聴したうえで、音を基準にするとこれになったという報告が繰り返し現れるのがこの機種の特徴です。ヘッドホンの評価で音質が購入の決め手として語られることは意外と少なく、機能や価格が理由になりがちなことを考えると、これは際立った傾向です。
具体的には、低音が量で押すのではなく輪郭を保って鳴る点、密閉型でありながら音の広がりがあり楽器の位置がわかりやすい点、中高域が刺さらず長時間でも疲れにくい点が挙がります。聴き慣れた曲で気づかなかった音が聞こえたという体験談も少なくありません。
もうひとつの柱がバッテリーです。ノイズキャンセリングを含めて最大60時間という公称値は、実感としても誇張ではないという声が多く、1日数時間の使用なら1週間以上充電を意識しないという報告があります。10分の充電で約6時間動く急速充電と合わせて、電源のことを考えなくてよくなるのがこの機種の日常的な価値です。
そして2026年6月に後継のMOMENTUM 5 Wirelessが登場した結果、実勢価格が3万円台まで下がりました。口コミでも、値下がり後に購入した方の満足度は特に高い水準にあります。型落ちであることを承知で選び、後悔していないと明言する声が並びます。
口コミからわかる評価と注意点
※以下は楽天市場レビュー・価格.comクチコミおよび実機レビュー記事を分析した結果です。楽天市場のメーカー公式ストアでは3つの出品を合わせて100件を超えるレビューが集まっており、発売から年数が経っているぶん傾向が読み取りやすい状態です。記事中のワードクラウドは、編集部が読み込んだ口コミの傾向を独自にまとめた要約をもとに言及テーマを集計・可視化したイメージ図で、レビュー原文から自動生成したものではありません。
✅ 購入者が特に評価しているポイント
- 他社の同価格帯と聴き比べたうえで音質を決め手に選んだという報告が最も多く集まっています
- ノイズキャンセリングが効きすぎず自然で、周囲の気配が残る方が安心という理由で好まれる傾向があります
- 60時間という再生時間が実感としても誇張でなく、充電を意識しなくなったという声が並びます
⚠️ 購入前に知っておきたい注意点
- 293gの重さと強めの側圧が重なり、2〜3時間で首や肩が痛くなるという報告が複数あります
- 小さくたためる機構がなくケースも大きいため、携帯性の評価だけが他の項目からはっきり離れて低い位置にあります
- マルチポイント接続で音が途切れる、意図せず別の機器へ切り替わるという不安定さの指摘が続いています

✅ メリット
- 音質が購入の決め手として語られる、この価格帯では珍しい評価の集まり方をしている
- ノイズキャンセリングを入れたまま最大60時間で、条件を揃えると比較相手に20時間の差をつける
- 後継機の登場により3万円台まで下がり、価格に対する満足度が非常に高い
- メーカー保証が2年と長く、長く使う前提の買い物と相性がよい
- 3.5mmと2.5mmのケーブルに加えて飛行機用アダプターまで同梱され、旅行での使い勝手に配慮がある
⚠️ デメリット
- 293gと重く側圧も強めで、頭の形によっては数時間で痛みが出ます。ここは口コミの評価が真っ二つに割れています
- 小さくたためないためケースがかさばります。毎日カバンに入れる使い方には向きません
- マルチポイントの動作が不安定という報告が続いており、複数機器を行き来する使い方では不満が残ります
- アプリのイコライザーが簡素で、ノイズキャンセリングの強さも細かく設定できません
- 空間オーディオもAuracastもなく、Bluetoothは5.2世代です。最新機能を求める方には物足りません
- iPhoneではaptX Adaptiveが使えないため、コーデックの優位性は発揮されません
MOMENTUM 4はこんな方に向いています
自宅やオフィスの決まった場所で、じっくり音楽を聴く時間が長い方に向きます。据え置き寄りの使い方であれば、この機種の弱点である重さと携帯性はほとんど問題になりません。そのうえで音質とバッテリーという最も本質的な部分が3万円台で手に入ります。
ノイズキャンセリングについても、完全な無音より周囲の気配が少し残る方が落ち着くという方には、むしろこちらの自然な効き方が合います。
反対に毎日持ち歩く予定の方には、この機種をおすすめしません。293gという重さ、強めの側圧、そして小さくたためない構造は、通勤カバンに入れて毎日出し入れする使い方と相性が悪い組み合わせです。同じ予算感でTour One M3を選ぶか、それでも音質を取るなら据え置き用途に割り切るか、どちらかをはっきり決めてから買った方が満足度は高くなります。
スペック比較表
| 項目 | 🏆1位 JBL Tour One M3 JBLTOURONEM3BLK |
🥈2位 ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wireless M4AEBT |
|---|---|---|
| ⚡ 基本性能 | ||
| 発売時期 | 2025年5月現行フラッグシップ | 2022年8月後継機が登場済み |
| ドライバー | 40mm マイカドーム | 42mm トランスデューサー |
| 再生周波数帯域 | 10Hz〜40kHz高域が広い | 6Hz〜22kHz低域が広い |
| ノイズキャンセリング | アダプティブNC 2.0ANC用マイク8基 | ハイブリッド&アダプティブANCANC用マイク数は非公表 |
| 🔊 音質・コーデック | ||
| 対応コーデック | SBC / AAC / LDAC / LC3Androidのハイレゾ向き | SBC / AAC / aptX / aptX AdaptiveaptX系Android向き |
| iPhoneでの接続 | AAC高音質コーデックは使えない | AAC高音質コーデックは使えない |
| USB-Cデジタル接続 | 対応(内蔵DAC) | 対応(内蔵DAC) |
| アナログ有線 | 対応(3.5mm) | 対応(3.5mm/2.5mm) |
| 🔋 バッテリー | ||
| 連続再生(ANCオン) | 約40時間 | 最大60時間条件を揃えるとこちらが長い |
| 連続再生(ANCオフ) | 約70時間 | 公称値の記載なし |
| 急速充電 | 5分で約5時間1分あたりが速い | 10分で約6時間 |
| 充電時間 | 約2時間 | 約2時間 |
| 📐 本体設計・携帯性 | ||
| 重量 | 278g | 293g |
| 収納 | 折りたたみ可能 | イヤーカップがフラットに回転小さくたたむ機構はなし |
| Bluetooth | 5.3(LE Audio) | 5.2 / Class1 |
| ✨ 付加機能 | ||
| 空間オーディオ+ヘッドトラッキング | 対応 | 対応の記載なし |
| Auracast | 対応送信設備の普及待ち | 対応の記載なし |
| マルチポイント | 対応(2台) | 対応(2台) |
| アプリのイコライザー | 12バンド+聴力補正 | 簡易EQ+パーソナライズ |
| ⭐ 総合スコア(10点満点) | ||
| 音質 | 8.5 | 9.0 |
| ノイズキャンセリング | 8.0 | 7.0 |
| 装着感・携帯性 | 9.0 | 6.5 |
| バッテリー | 8.0 | 9.0 |
| 機能性・拡張性 | 9.5 | 6.5 |
| コスパ | 7.0 | 9.0 |
| 総合評価 | 50.0 / 60 | 47.0 / 60 |
| 👤 おすすめ対象 | ||
| こんな方に | 機能を全部使いたい / 持ち歩く / Androidでハイレゾ | 音質最優先 / 据え置き中心 / 予算を抑えたい |
| 💳 価格情報 | ||
| 実勢価格帯 | 4万円台▶ 最新価格はリンクで確認 | 3万円台▶ 最新価格はリンクで確認 |
| メーカー保証 | 1年 | 2年(国内正規品) |
| 🛒 購入リンク | ||
| 販売ストア | 🛒 楽天📦 Amazon🛍️ Yahoo! | 🛒 楽天📦 Amazon🛍️ Yahoo! |
2機種の違いは5つ
表の全項目を追う必要はありません。購入判断に効く差は5つです。順に見ていきます。
違い1:高音質コーデックの系統が正反対
Tour One M3はLDACとLC3、MOMENTUM 4はaptXとaptX Adaptiveに対応します。互いに相手の方式を持っておらず、カタログ上では最も目立つ差です。
ただしこの差が体感に届く条件は限られます。冒頭で触れたとおり、iPhoneが扱えるのはSBCとAACだけなので、iPhoneユーザーの手元では両機ともAACで接続され、差は消えます。
Androidをお使いなら差は生まれます。ハイレゾ音源を静かな場所で聴くならLDACのTour One M3、動画やゲームの遅延を抑えたいなら低遅延に配慮したaptX AdaptiveのMOMENTUM 4、という住み分けです。とはいえどちらを選んでも「音が悪くて後悔する」水準ではありません。この項目に判断を大きく預ける必要はないと考えます。
違い2:ノイキャンをオンにするとバッテリーの優劣が逆転する
ここが本記事で最も注意していただきたい項目です。カタログの一番大きな数字を並べると、Tour One M3が約70時間、MOMENTUM 4が最大60時間でTour One M3の圧勝に見えます。
ところがTour One M3の70時間はノイズキャンセリングをオフにした条件の数値です。オンにすると約40時間に落ちます。一方MOMENTUM 4の60時間はノイズキャンセリングを使った状態を含む数値です。
🔋 条件を揃えたバッテリー比較
- ノイキャン オン:MOMENTUM 4 が最大60時間、Tour One M3 が約40時間 → MOMENTUM 4 が20時間長い
- ノイキャン オフ:Tour One M3 が約70時間、MOMENTUM 4 は公称値の記載なし
ノイズキャンセリングを常時オンで使う方がほとんどである以上、実用上の勝者はMOMENTUM 4です。
急速充電は方式が違います。Tour One M3が5分の充電で約5時間、MOMENTUM 4が10分の充電で約6時間。1分あたりの回復量ではTour One M3が上で、出かける直前の駆け込み充電はこちらが速く済みます。
違い3:空間オーディオとAuracastはTour One M3だけ
ヘッドトラッキング付きの空間サウンドとAuracastは、Tour One M3のみが搭載します。MOMENTUM 4の公式情報にはどちらの対応記載もありません。
この2つは評価の温度差が大きい機能です。空間オーディオは映画や動画で明確に効きます。頭を動かしても音が画面の方向に留まるため、スマートフォンの小さい画面でも音の位置が安定します。動画視聴が多い方には実用的な差です。
一方Auracastは、正直なところ現時点で日常的に使う場面はほとんどありません。施設側の送信設備が必要で、導入は劇場や大学などに限られています。「対応している」ことに価格差を払うのは、数年先の可能性への前払いだと理解しておくのが正確です。数年後に環境が整ったときに使える、という保険として捉えてください。
違い4:持ち運ぶ前提なら差ははっきりしている
重量は278g対293gで15gの差です。数字だけ見れば僅差ですが、この項目の本質は重さではありません。
Tour One M3は小さくたためます。MOMENTUM 4はイヤーカップが平らに回転するだけです。この構造の違いがケースの厚みに直結し、毎日カバンに出し入れする使い方では体感差になります。口コミでもMOMENTUM 4は携帯性の評価だけが他の項目からはっきり離れて低い位置にあり、据え置き用途に落ち着いたという結論が目立ちました。
側圧については、MOMENTUM 4の方が強めという比較評価が繰り返し出ています。ただし「自分には適度で長時間でも痛くない」という逆向きの声も相当数あり、頭の形による差が非常に大きいのがこの機種の特徴です。側圧はメーカーが数値を公開していないため、可能なら実店舗で試着してください。
違い5:価格差1万円と、保証期間の逆転
実勢価格はTour One M3が4万円台、MOMENTUM 4が3万円台で、おおよそ1万円の差があります。この差は主に世代の違いから来ています。Tour One M3は2025年発売の現行機、MOMENTUM 4は2026年6月に後継のMOMENTUM 5が登場したことで価格が下がった型落ちです。
興味深いのは保証期間が価格と逆になっている点です。JBLは1年、ゼンハイザーの国内正規品は2年。安い方が保証は長いという構図です。数万円のヘッドホンを数年使う前提なら、ここは無視できない要素になります。
なおゼンハイザーは並行輸入品が多く流通するブランドです。2年保証が付くのは国内正規品のみなので、購入時は正規品かどうかを必ず確認してください。本記事のリンクはいずれもメーカー公式ストアと国内正規品の販売ページを指しています。
🤝 逆に、ここは共通です(どちらを選んでも変わらない点)
- マルチポイント:どちらも2台同時接続に対応します(安定性の評価は後述のとおり差があります)
- USB-Cデジタル接続:どちらも内蔵DACを持ち、PCなどとUSB-Cでつないで高音質再生できます
- アナログ有線:どちらもケーブルが同梱され、飛行機の座席モニターなどにつなげます
- 充電時間:どちらも約2時間でフル充電まで回復します
- 外音取り込みモード:どちらも搭載しており、装着したまま周囲の音を聞けます
- キャリングケース:どちらも付属します(大きさは異なります)
つまり基本的な使い勝手はほぼ同等です。上の5点だけで選んで問題ありません。
どれを選ぶべき?——使い方別の判断ガイド
ここまでの内容を、実際の使い方に落とし込みます。ご自身が一番長く過ごす場面に近いものを選んでください。
通勤・出張で毎日持ち歩く方に
Tour One M3を選んでください。278gの軽さと小さくたためる構造は、毎日の出し入れで確実に効きます。MOMENTUM 4はここが構造的な弱点で、カバンに常時入れる使い方には向きません。
移動中はノイズキャンセリングを入れたままになりますから、約40時間という数字が気になるかもしれません。ただし1日3時間使っても2週間近く持つ計算で、実用上は充電の頻度が問題になる水準ではありません。
在宅ワークで一日中着けている方に
ここは判断が割れます。据え置き中心なので携帯性は問題にならず、MOMENTUM 4の音質とノイキャン込み60時間が効いてきます。価格も1万円安く済みます。
ただし条件が1つあります。頭まわりが小さい方、側圧に敏感な方はMOMENTUM 4を避けてください。293gと強めの側圧の組み合わせで、2〜3時間で首や肩が痛くなるという報告が実際にあります。この点は評価が真っ二つに割れており、合う方と合わない方がはっきり分かれます。可能なら試着してから決めるのが確実です。試せない状況なら、装着感の評価が安定しているTour One M3の方が外れを引きにくい選択になります。
映画・動画をよく観る方に
Tour One M3を選んでください。ヘッドトラッキング付きの空間サウンドは、この用途で最もはっきり効果が出ます。頭を動かしても音が画面の方向に留まるため、スマートフォンやノートPCの小さい画面でも音の位置が安定します。MOMENTUM 4にはこの機能がありません。
音質を最優先し、決まった場所でじっくり聴く方に
MOMENTUM 4を選んでください。他社の同価格帯を聴き比べたうえで音を理由に選ばれている、という口コミの集まり方はこの機種の明確な強みです。しかもそれが3万円台で手に入り、保証は2年付きます。
この使い方であれば、MOMENTUM 4の弱点である重さ・携帯性・最新機能の欠如は、いずれもほとんど影響しません。弱点が当たらない使い方をするなら、価格差1万円ぶんはそのまま得になります。
iPhoneだけで使う予定の方に
コーデックの差は発生しないため、この項目を判断から外して構いません。残る違いは携帯性・空間オーディオ・ノイキャン時のバッテリー・価格・保証の5点です。
持ち歩くならTour One M3、据え置きならMOMENTUM 4という基準がそのまま使えます。どちらとも決めきれない場合は、価格差1万円と保証1年差を根拠にMOMENTUM 4から検討するのが合理的です。空間オーディオを使わないのであれば、Tour One M3の優位性のうち大きな一角が使われないまま眠ることになります。
よくある質問(FAQ)
Q. ゼンハイザーMOMENTUM 4の後継機は出ていますか?
A. 2026年6月22日にMOMENTUM 5 Wirelessが発売されています。自社開発の42mmダイナミックドライバーを搭載し、ノイズキャンセリングの強化、Dolby Atmosによる空間オーディオ、aptX Lossless対応が加わった上位モデルです。ノイズキャンセリングをオンにした状態での再生時間は最大57時間とされています。ただし市場想定価格は約7万円で、MOMENTUM 4とは価格帯が異なります。本記事のTour One M3と同じ価格帯で比べる相手はMOMENTUM 4の方です。後継が出たことでMOMENTUM 4の実売が3万円台まで下がっており、価格を重視するならむしろ今が買いやすい時期といえます。
Q. iPhoneで使う場合、LDACやaptX Adaptiveは使えますか?
A. 使えません。iPhoneが対応するBluetoothコーデックはSBCとAACのみで、LDACもaptXも発動しません。iPhoneのみで使う予定であれば、両機ともAAC接続になり、コーデックの差はなくなります。この場合は装着感・携帯性・ノイズキャンセリング・価格で選んでください。
Q. JBL Tour One M3はaptXに対応していますか?
A. 対応していません。Tour One M3が対応するのはSBC・AAC・LDAC・LC3です。aptXおよびaptX Adaptiveに対応するのはMOMENTUM 4の方で、この2機種は高音質コーデックの系統が正反対になっています。お使いのAndroid端末がどちらに対応しているかを確認してから選ぶと確実です。
Q. MOMENTUM 4に空間オーディオやヘッドトラッキングはありますか?
A. ゼンハイザーの公式情報に対応の記載はありません。ヘッドトラッキング付きの空間サウンドを搭載するのはTour One M3のみです。映画や動画の視聴が多く、音を画面の方向に固定したい場合はTour One M3を選んでください。
Q. バッテリーはどちらが長持ちしますか?
A. 条件によって逆転します。ノイズキャンセリングをオンにした状態ではMOMENTUM 4が最大60時間、Tour One M3が約40時間で、MOMENTUM 4が20時間長くなります。一方ノイズキャンセリングをオフにするとTour One M3が約70時間まで伸びます。ノイズキャンセリングを常時オンで使う方が多いことを考えると、実用上はMOMENTUM 4が有利です。
Q. どちらもマルチポイント(2台同時接続)に対応していますか?
A. どちらも対応しています。ただし口コミでは、MOMENTUM 4について接続が途切れる・意図せず別の機器へ切り替わるという指摘が続いています。スマートフォンとPCを頻繁に行き来する使い方であれば、この点はTour One M3の方が安心材料が多いといえます。
Q. 並行輸入品を買っても保証は受けられますか?
A. ゼンハイザーの2年保証が付くのは国内正規品のみです。ゼンハイザーは並行輸入品の流通が比較的多いブランドで、同じ型番でも保証の扱いが変わります。購入ページに「国内正規品」の表記があるかを必ず確認してください。本記事で紹介しているリンクは、いずれもメーカー公式ストアまたは国内正規品の販売ページを指しています。
Q. Auracastは今すぐ使えるのですか?
A. ヘッドホンが対応していても、それだけでは使えません。Auracastには施設側の送信設備と、放送を選ぶためのスマートフォンが必要です。導入は劇場・大学・スタジアムなどで進んでいる段階で、日常生活で遭遇する場面はまだ限られています。Tour One M3のAuracast対応は、今すぐ使える機能というより将来への備えと考えてください。
まとめ
JBL Tour One M3とゼンハイザーMOMENTUM 4 Wirelessの違いを、最後に5点で整理します。
- コーデック:Tour One M3はLDAC・LC3、MOMENTUM 4はaptX Adaptive。ただしiPhoneではどちらも発動しません
- バッテリー:ノイキャンをオンにするとMOMENTUM 4が20時間長い。カタログの最大値だけ見ると逆に見えます
- 空間オーディオ・Auracast:Tour One M3のみ。空間オーディオは動画視聴で確かに効きますが、Auracastは環境待ちです
- 携帯性:Tour One M3は278gでたためる。MOMENTUM 4は293gでたためず、据え置き向きです
- 価格と保証:Tour One M3が4万円台で保証1年、MOMENTUM 4が3万円台で保証2年。安い方が保証は長い構図です
総合点ではTour One M3が上に来ましたが、その差は僅かで、使い方ひとつで簡単に入れ替わります。持ち歩くならTour One M3、決まった場所で音に浸るならMOMENTUM 4。この一行がいちばん実用的な線引きです。
ひとつ判断の材料を付け加えるなら、半年後の自分がどこでこのヘッドホンを着けているかを想像してみてください。カバンの中を移動しているのか、机の上に置かれたままなのか。その答えが出れば、この2機種のどちらを選ぶべきかも同時に決まります。
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- スペックは各メーカーの公式サイトを一次情報として参照し、公式に記載のない数値は価格.comのスペック情報で補完しています。公式に記載のない機能については「記載なし」と表記し、対応・非対応の断定は避けています。
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